新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

日本昔話ソーサリアン(伍:笠地蔵の章)

序章

吹雪の荒れ舞う北国。
遠征帰りのソーサリアン達は、エティスの報告によりこの地を調査していたが、結果が出ずに一時帰還しようとしていた。
その際に見かけ、助けた老夫婦より不思議な話を耳にする。
毎夜のごとく贈られてくる宝の数々。
一体、誰が何の目的で置いて行くのか?
また、それはエティスの報告と何かしら関係しているのだろうか?

登場人物

お爺さん 町外れに住む老夫婦
お婆さん 町外れに住む老夫婦
老夫婦の娘

敵モンスター

ストーンゴーレム 動く石像
土蜘蛛 巨大な蜘蛛の妖怪

アイテム

三度笠 頭にかぶるかさ
着物 老夫婦が娘へ贈った物

ストーリー

吹雪の中を老夫婦が立ち往生しているのを見かけたソーサリアン達は、雪をかき分け彼らの家まで送り届ける。

老夫婦の元に、毎夜、食料や衣服宝の数々が届けられると言う。
ありがたがると同時に一体これらの品はどこから、誰が届けてくれるのか、気にする老夫婦。

ソーサリアン達が夜中、品物が届けられた際に後をつけると、街へと通じる道端にある地蔵達だと判明し老夫婦につげる。
そのお地蔵さん達は先日、老夫婦吹雪の中、雪をかぶっており、寒いだろうと三度笠をかけてあげた地蔵達だとの事。

しかし、そのお宝はどこから持ってくるのかと、不思議がる老夫婦。
よく見ると、街へ嫁いで行った娘へと持たせた着物が含まれていた。
それを持って娘の元へ行くと、確かに奪われた物との事。
しかし、着物を含めた財産は巨大な怪物により奪われたと娘は言う。

老夫婦の元へ戻り、娘から聞いた話をする。
時を見計らって地蔵達の元へと盗み見に行くと、動き出した地蔵達は連れ立って街の方へ。街の手前で地蔵達は合体し、大きな石の巨像へと変化を遂げ、街を襲い出した。

老夫婦にその事を告げるも、信じたくない心からか事実を受け入れてくれない。
何か証拠でもあれば、と探りに出ると襲われた街中で、地蔵がかぶっていた笠を見つける。

その事実を知ったお爺さんの願いにより、ソーサリアン達は街で暴れている地蔵ゴーレムを退治。

すると、地蔵達の影から悔しがる声が聞こえてきた。
地蔵達の恩返しをしたいと言う願いにつけ入り、悪事を働かせていたのは巨大な土蜘蛛だったのだ。
粘着性のある糸攻撃を避けながら、土蜘蛛を退治。
その中から小さめの蜘蛛が出て来て、お爺さんを襲おうとした際に、一番小さい地蔵が体当たりして蜘蛛を倒す。

倒した土蜘蛛からは土の玉が解き放たれ、SATURN(土星)の効果が元に戻る。地蔵達を元の場所へ運び、壊れた地蔵達を拝みつつ、老夫婦は地蔵達とソーサリアン達にお礼とお詫びを告げる。
玉を城へ持ち帰りエンド。

制作秘話

物悲しいお話を1本入れたくて。
ただ、これをゲーム化するなら、もうちょっと何かが必要な気がします。
第4章に続き、しっくりこない章になってしまった。
もっと街中をうまく扱えれば、厚みが増すと思うのですが力量不足です。
先のざっくり投稿でネタバレしてるので、かなり苦労しました。