新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

重量/損耗率/基本攻撃&防御力の新設で、より戦略的な戦闘システムを

[問題]
装備(武器/防具)については、以下のような問題がある。

  • いったん強い武器/防具を入手してしまえば、あとはなにも考えずに使い続けられるため、そこから先がない(強い装備を手に入れれば、それで終わり)。
  • (必ずしもソーサリアンに限った問題ではないが)装備の重量などが加味されておらず、鎧や盾など重量のあるものを複数持っていけるし、それがキャラの移動力には影響しない(=不自然)
  • どんなに弱い武器でも、七惑星魔法をかけてしまえば、強力な装備に成長できる(=武器/防具そのものの個性はない)
  • 武器/防具の指標は攻撃力と防御力だけであるため、際限なく強くできてしまう(強くしたことによるバーターがないので、リミットも際限がない)

 装備に関連して、以下のパラメータ&制約を持たせる。

(1)「損耗率」でより緊張感ある戦闘を可能に

  • 武器/防具に「損耗率」を持たせ、戦闘によって徐々に加算
  • この値が高まると、戦闘中に装備が破損する確率が高まる(破損した装備は消滅)
  • 損耗率の加算値は、以下のパラメータによって決まる
武器 斃した敵の数、敵PRT値、武器耐久度
防具 被ダメージ、防具耐久度
  • 損耗率は、<武器と防具の店>で「修理」することでリセットできる
    • 修理費用は、耐久度に反比例、損耗率&かかっている七惑星魔法の数に比例

(2)「耐久度」で装備にも寿命を

  • 耐久度とは、装備の丈夫さを表す。この値が高い程、損耗率の上昇は遅い。
  • 耐久度は、「損耗率が75%を超えた」、または「時間が1年経過」する度に徐々に低下していき、回復させることはできない(強い武器を永遠に使い続けることを避けるための措置*1)。
  • ある程度、耐久度の落ちた装備(=脆くなった装備)は、壊れてしまう前に、<魔法使いの家>で七惑星魔法を抽出してもらう必要がある(魔法を抽出された装備は消滅)。
    • 抽出した七惑星魔法は、その場で指定した別の装備に転換される。
    • 抽出の多寡は、以下の情報に応じて変化
      • 耐久力に比例(脆い装備からは魔法も取り出しにくい)
      • 武器同士、防具同士の方が転換しやすい(剣→斧>剣→盾)
      • 同じ種類の装備同士の方が転換しやすい(剣→剣>剣→斧)

(3)装備の基本能力「基本攻撃/防御力」

  • 基本攻撃/防御力とは、装備が本来持つ攻撃力と防御力のこと。
  • 装備に課せられた魔法とは相関関係のない、装備本来の個性

(4)冒険によりリアルな制約を課す「重量」

  • 武器/防具は、それぞれに重量を持つ
  • 所持している装備(装備中でないものも含む)の総重量は、敏捷性に影響を与える(=重い装備で動きが鈍くなる)
  • 「基本攻撃/防御力」&「耐久度」は、基本、「重量」比例とする
    • 基本攻撃/防御力や耐久度が上がれば、重量は比例して重くなる
    • ただし、重量は素材に依るので、ある一定度合いまでは、軽くて攻撃力のある(切れ味の良い)武器などがあっても良い

(5)武器/防具の「装備可能条件」

 パラメータ等によって、武器/防具を装備を制限する。
 具体的な制約条件は以下のとおり。

必要経験値 装備キャラの武器/防具経験値が必要経験値を超えていること
性別 男(女)のみ装備可能(Ex. 金色のピンヒール:男は不可)
種族 特定種族のみ装備可
  (Ex. 妖精の杖:妖精の加護を受ける種族のみ可)
職業 特定職業に就いている場合のみ装備可
  (Ex. アサシンナイフ:スパイ、泥棒のみ選択)

「損耗率」「耐久度」「基本攻撃/防御力」「重量」「装備可能条件」で期待される効果

 以上のパラメータ追加によって、プレイヤーは、装備選択にあたってより戦略的な判断を求められることになる。

  • 七惑星魔法を課す際に、対象装備の基本機能を加味する必要がある(=魔法だけで装備の強弱が決まるわけではない)
    • 装備を長持ちさせたいならば、耐久度が高い装備を選択しなければならない
    • 重量、基本攻撃/防御力、耐久度のいずれを優先するかを選択しなければならない
    • 場合によっては、基本機能を犠牲にして、純粋に七惑星魔法で補うという割り切りもあり
  • 冒険に応じて、適切な装備であるかをチェックしなければならない
    • 重量があるので、できるだけ装備は軽く、予備装備も少なくしなければならない
    • 装備を少なくする分、出発前に損耗率はリセットされているか(=装備が整備済みであるか)をチェックしなければならない
    • 装備を修理に出した場合に備えて、予備の装備も準備しておく必要がある
    • 敵属性に応じて、斬・突・打の武器属性、5元素対策も加味した選択が必要
    • アクション重視のマップであれば、より軽量な装備を選択、なども
  • 装備の入れ替えが頻繁に発生するので、より倉庫機能を利用するきっかけにも
  • 冒険中にも、装備の損耗率をチェックしながら戦闘しなければならない
    • なにも考えずに戦いまくるだけではダメ
    • 装備の状態を確認したり、時として魔法主体の戦闘に切り替えたり、なるべくダメージを受けないように闘ったり、という判断が必要
  • 装備可能条件によって、初級冒険者がいきなり英雄クラスの武器/防具で強くなることを避けられる(初心者がたとえばドラスレを装備できるのは不自然)
  • 装備可能条件によって、性別や種族/職業の選択により意味を持たせられる
    • 泥棒はパラメータ面での不利益が多いが、装備などは高機能のものを持てる
    • 女性キャラの装備は全体的に物理パラメータは低い分、軽装の装備が多い、など


 ひたすら攻撃/防御力が強いだけの装備は選択できないし、そもそも、ある程度、強い装備が揃ってきても、同じ装備を使い続ければそれで良いというわけではない、ということだ。

*1:回復できる損耗率とは異なる。