新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

はじまりのゼロ FS「時飛びし亡国の戦人達」(ストーリー中編)

城塞都市イリアスン・公園

 ※子供Aに話し掛ける。

子供A「あのね、イリアスンはおべんきょーしたい子がいっぱいくるのよ。
   わたしもいっぱいおべんきょーして、
   ルイスせんせーみたいなまほーつかいになるの」

 ※子供Bに話し掛ける。

子供B「気が散るので話し掛けないでくれませんか?
   ボクは今日の授業で習った魔法の復習をしているんですから」

 ※子供Cに話し掛ける。

子供C「ねぇ、知ってる?
   夜は霧のお化けが出るから、
   子供は早く寝なきゃ食べられちゃうんだって!」

冒険者「霧のお化け? 本当にいるの?」

子供C「分かんない…。でも、パパとママは
   『最近は夜に霧が出てきて危ない』って言ってたよ」

 ※フラグ1回収。

 ※公園に建っているペンタウァ国王の石像を調べると…。

ナレーション
 どうやらペンタウァ国王の石像のようだ。
 よく手入れされているのか、汚れ一つ付いていない。

冒険者「これがペンタウァの王様かー…。
    イリアスンの人々の表情を見るに、きっと聡明な御方なのだろうな。
    ……ん?」

ナレーション
 突然飛んできてペンタウァ国王の石像に止まった白い鳥が、
 何かをくわえてこちらに突き出している。
 手を差し出すと、
 白い鳥はくわえていた物を手の上に置いて飛び去ってしまった。

冒険者「これは…金貨だな。どうして私にくれたのだろう?
    まあ、これはありがたく貰っておこう。ありがとうな」

ナレーション
 『ペンタウァ国王記念金貨』を手に入れた!

 ※ペンタウァ国王記念金貨を入手。

 ※ザムルがいる場合、話し掛けられる。

ザムル「おぉお? 此処は何処じゃ?
    ワシは食堂に行こうと思っていたのじゃが…」

城塞都市イリアスン・クリフの家

 ※クリフに話し掛ける。

クリフ「うっ、いたたた…」

冒険者「大丈夫ですか?」

クリフ「あぁ、いや、奥さんの料理をついつい食べ過ぎちゃってね。
    見た目は結構凄いんだけど、
    一口食べると病み付きになる味なんだよ。
    やっぱり愛しの奥さんに料理を作って貰えるって、幸せだよなぁ」

 ※もう一度クリフに話し掛ける。

クリフ「えっ、最近変な出来事がなかったか、だって?
    うーん、そうだなぁ…あぁ、そういえば。
    最近、深夜になると街中が濃霧に包まれるんだよね」

冒険者「濃霧、ですか。今はすっかり晴れているようですが…」

クリフ「太陽が昇る頃には霧も消えているんだけど、
    それまでは前も見えないくらい濃い霧でね。
    魔女である奥さんや修養所の先生方の話では、
    吸い過ぎると気分が悪くなったり、記憶が曖昧になったりと、
    健康に被害を及ぼすものだそうだから、
    今では夜間の外出は控えるようにって
    ディアルド様からお触れが出ているよ」

ナレーション
 ディアルドという聞き慣れない名前に考えを巡らせる。
 そして、この人物がイリアスンの執政官であると
 観光ガイドに書いてあったのを思い出した。
 執政官であれば都市の詳しい内情を訊けるのだろうが、
 正体不明の者にそう易々とは会ってくれないだろう。
 ディアルドから話を訊くことは諦めた方が良さそうだ。

 ※フラグ2回収。

 ※ザムルがいる場合、話し掛けられる。

ザムル「ううっ、台所から凄い臭いがするのぅ…」

城塞都市イリアスン・食堂「ジュネシス」

ナレーション
 どうやらこの食堂の看板料理<イリアスンサンド>は、
 塩とハーブでシンプルに味付けたジューシーチキンの薄切りと、
 フレッシュな数種類の野菜、それからちょっぴりスパイシーな
 ジュネシスソースが絶妙なハーモニーを醸し出してとても美味らしい。
 ガイドに手描きでそう書いてある。きっとエルフィンの字だろう。
 だが、今は情報収集が先だ。

 ※ジュネシーに話し掛ける。

ジュネシー「いらっしゃい。ここは何でもうまい食堂だよ」

冒険者「ええと、イリアスンサン…あっ、すみません。間違えました」

ジュネシー「あら、そうかい? 今度は何か注文しておくれよ、
      絶対に損はしないからね」

 ※客Aに話し掛ける。

客A「あー、ジュネシスのメシはいつ食っても、何回食ってもウメェなぁ!」

 ※客Bに話し掛ける。

客B「アンタ、此処は初めてかい?
  それならまずはイリアスンサンドを注文するといい。
  あれはシンプルながらも、
  噛めば噛むほどに特製ソースが素材の味を引き出してくれるからな」

 ※客Cに話し掛ける。

客C「まったく、あの霧ってのは一体何なんだよ…。
  おかげでこちとら酒場で夜を明かすことも出来ねぇや」

客D「まあ、酒飲んで朝方までぶっ倒れてるのんだくれがいないのは、
  店主も楽でいいかもしれねぇけどなぁ」

客C「はははっ、ちげぇねぇ!」

 ※客Dに話し掛ける。

客D「ここのところ、
  山でもねぇのに急に天気が変わるのも困りモンだよなぁ。
  朝方には今日はいい天気だから洗濯も捗るねー、
  なんて言ってたカミさんが、洗濯中に雨に降られたってんで、
  夕方にゃあムスッとして口も開いちゃくれねぇからな。
  ったく、居辛いったらねぇぜ」

客C「今日も朝方に大きな雷があったしな。
  ありゃあ、何処かに落ちたんじゃねぇか?」

ナレーション
 朝方の大きな雷…。
 きっと自分が打たれたのはその雷なのだろうが、
 まったくの無傷だったのがとにかく不思議で仕方がない。
 奇跡の一言で済ますには、あまりにも不可解だ。

 ※フラグ3回収。

 ※エルフィンに話し掛ける。

冒険者「あの、エルフィンさん?」

エルフィン「!!」

冒険者「お食事中のようですが…」

エルフィン「い、いやぁ、ワシも10年前に受けた呪いの後遺症か、
      どうにも腹が空く体質になってしまったようでのぅ…
      はははっ…」

冒険者「そうですか、はははっ…」

エルフィン「だ、大丈夫じゃ!
      ワシは食べながらも客から情報収集をしておるからのぅ!
      …ささっ、ここはワシに任せて、
      お前さんは違う場所で聞き込みを頑張ってくれぃ!」

 ※フラグ4回収。

 ※ザムルがいる場合、話し掛けられる。

ザムル「ワシは地下洞窟に行きたいんじゃが、
    どうも無意識の内に迷ってしまうのぅ…。
    10年前に受けた呪いが未だ尾を引いておるのじゃろうか…」

城塞都市イリアスン・空き部屋A

 ※グラハンに話し掛ける。

冒険者「グラハンさん、調子は如何ですか?」

グラハン「ぜー…ぜー…」

冒険者「ちょ…大丈夫ですか!?」

グラハン「あ、あぁ、そう心配しないでも大丈夫じゃよ…。
     生まれつき身体が弱いのだが、
     ここのところ体力も更に落ちてきてのぅ…」

冒険者「それは難儀な話ですね…」

グラハン「ま、あの爺共と喧嘩しながらも仲良くやってるからの、
     まだまだ若いモンには負けんよ。
     ほらほら、そう心配そうな顔をするでない。
     此処はワシに任せて、お前さんは他の場所を頼むぞぃ」

 ※ザムルがいる場合、話し掛けられる。

ザムル「むむぅ…また此処に戻ってきてしまったぞぃ…。
    ワシの迷い癖も困ったものじゃ…」

 ※フラグ5回収。
  フラグを5つ回収してガイドを開くと、
  ザムルのいる地下洞窟に行けるようになる。

 <フラグを5つ回収すると…>
 ※ガイドを開いた時に、地下洞窟のアイコンが表示される。

冒険者「そういえばまだ地下洞窟には行ってなかったな」

 ※地下洞窟へ進む。

城塞都市イリアスン・地下洞窟

 ※亀裂の前にいるザムルに話し掛ける。

ザムル「あああ…困ったのぅ…」

冒険者「どうしたんですか、ザムルさん」

ザムル「あぁ、あぁ、お前さんか…。
    いやぁ、実はのぅ、ちと困ったことになってしまってな…」

冒険者「困ったこと、ですか?」

ザムル「うむ…。
    どうも夜に地下洞窟から霧が発生しているという情報を掴んでな、
    ワシは迷いながらも何とか此処まで来たのじゃよ。
    それでな、この亀裂の先から微かにじゃが、
    <混沌>が発する魔力を感じ取った訳じゃが…
    情けないことに、
    調査に夢中でカイロスの歯車を落としてしまっての、
    それが運悪く亀裂の先に転がっていってしまったのじゃ…」

冒険者「ええ!?」

ナレーション
 亀裂の大きさは片手がやっと通る程度で、
 カンテラで照らして覗き込んでも真っ暗で何も見えない。

冒険者「暗くて先が見えませんね…。あっ、道具を使って取るというのは?」

ザムル「それも考えてはみたが、カイロスの歯車はあれ一つじゃからなぁ…。
    下手に突いて壊してしまっては元も子もないからのぅ…
    あぁ、なんてことじゃ…」

 ※もう一度話し掛ける。

ザムル「せっかく協力してもらっているのにすまないのぅ…。
    ワシは何かいい手がないか考えておるで、
    お前さんは引き続き情報収集を頼むよ」

 ※もう一度話し掛ける。

ザムル「壁を擦り抜けるか…
    もしくは、安全に亀裂を広げる方法があればのぅ…。
    だがワシらはそんな魔法など使えぬでなぁ…ブツブツ…」

 ※入り口に戻り、ガイドを開く。
  エルフィンとグラハンのアイコンが公園に移動している。
 ※公園へ進む。

城塞都市イリアスン・公園

 ※エルフィンかグラハンのどちらかに話し掛ける(どちらに話し掛けても内容は変わらない)。

冒険者「あっ、エルフィンさん! それにグラハンさんも!」

エルフィン「おお、どうしたんじゃ。深刻そうな顔をしておるが…」

冒険者「実は……」

ナレーション
 地下洞窟でザムルが困っていることを伝えた。

グラハン「ゴホッ!? な、なんと…!」

エルフィン「むむむ…それは困ったことになったわい。
      あれがなければ、ワシらの生きる時代に住む者達に、
      <物語の断片>と現世を繋ぐ方法を伝えることが出来ぬでの…」

冒険者「あの、壁を擦り抜ける魔法とかはないのでしょうか?」

グラハン「うむ…あいにくワシら三人は、
     そのような魔法は習得してはいないのじゃ。
     ……ん、待てよ? 此処は幸い魔法の教育が盛んな都市じゃ。
     ひょっとしたら…ひょっとすると、
     そのような魔法の知識を持っている者がいるかもしれんな」

冒険者「なるほど、希望を捨てるのはまだ早いですね。
    それでは、私は修養所に行って先生方に事情を説明してみます!
    グラハンさんとエルフィンさんは、
    先に地下洞窟の方へ向かってください」

グラハン「いや、ワシらも行こ…ゴホッ!」

エルフィン「ああほら、言わんこっちゃない。
      だからゆっくり歩けと言ったのに…」

冒険者「お気遣いありがとうございます。
    でも、そのお気持ちだけで十分ですよ。
    あまり無理はしないようにしてくださいね」

グラハン「かたじけないのぅ…」

エルフィン「お前さんも転んだり迷ったりしないよう気をつけるのじゃぞ」

 ※魔法教室へ進む。

城塞都市イリアスン・魔法教室

 ※壊れた壁が塞がっており、その前にルイスとジャネットが立っている。

ナレーション
 既に生徒はおらず、教室にはルイスとジャネットの二人しかいない。
 どうやら壁の修繕をしているようだ。

 ※ルイスかジャネットのどちらかに話し掛ける。
  どちらから話し掛けても内容は変わらない。

ルイス「あぁ、○○さん(先頭のキャラの名前)。
    どうしたんですか、何か慌てているようですが?」

冒険者「ええ、お忙しいところ、
    こんなことをご相談するのも申し訳ないのですが…。
    かくかく…しかじか…」

ナレーション
 話をややこしくしてしまうことを避ける為、
 「地下洞窟の亀裂に大切な物を落として困っている人がいる」
 ということをルイスとジャネットに伝えた。

ジャネット「あらら、それは大変ね!でも、小さな所に
      入ってしまった物を傷付けずに取る方法かぁ…」

冒険者「何か良い魔法とかありませんかね?」

ルイス「うーん、私の操る蛙でも
    そこまで複雑なことはさせられませんからね」

ジャネット「あーーーー!!」

冒険者&ルイス「!?」

ジャネット「あっ、驚かせちゃってごめんなさいね。
      でもね、魔法って聞いて思い出したのよ。
      ちょっと此処で待っててちょうだい」

 ※画面暗転。すぐに元の画面に戻る。

ジャネット「じゃーん! これこれ!」

ナレーション
 ジャネットが片手に持っているのは、
 何か黒い丸薬のようなものが入ったガラス製の小瓶のようだが…。

ルイス「あっ、それは!」

冒険者「えっと、それは何なんですか?」

ジャネット「これはねー、私が自然調査をする為に研究して作った小人薬よ。
      調査って時々人が立ち入れないような場所があったりしてね、
      そういう所に入れないのがどうしてももどかしくて、
      独自にコツコツ研究してたって訳なのよ」

ルイス「…この前、私で実験して効果は実証済みですもんね」

ジャネット「あぁもう、ごめんってば!
      でも成功したんだからいいでしょ?」

ルイス「はぁ…まあ、そうなんですけどね」

冒険者「えっと…それで、その薬を分けて頂けるのでしょうか?」

ジャネット「ええ、勿論よ。これが貴方の分だから、気にせずに使ってね。
      一粒飲むと身体が小さくなるんだけど、
      まだ試作品だから効果はほんの5分程度よ。
      小さな空間で身体が元に戻ると大変なことになっちゃうから、
      効果時間には気をつけてね」

冒険者「はい、分かりました!
    それでは、この薬はありがたく頂いていきますね!」

ナレーション
 『小人薬』を入手した!

 ※小人薬入手。
 ※もう一度二人に話し掛ける。

ルイス「夜になると霧が出てくるからね、お気をつけて」

ジャネット「大切な物、無事に取れるといいわね。応援してるわよ」

 ※地下洞窟へ進む。
 ※ガイドの地図には、地下洞窟と三魔導士と主人公のアイコンしか
  表示されていない。

城塞都市イリアスン・地下洞窟

 ※亀裂の前にいる三魔導士に話し掛ける。誰に話し掛けても内容は変わらない。

冒険者「修養所の先生から小人になる薬を分けて頂いてきましたよ!」

三魔導士「おおお! それは本当かね!?」

冒険者「はい、これです」

ナレーション
 三人に小人薬を見せ、使用上の注意を説明した。

ザムル「おぉお…手間を掛けてしまってすまぬのぅ。
    だが、これで亀裂の向こう側に行けそうじゃ。ありがとうなぁ」

冒険者「いえいえ。では、まずは試しに私が小さくなって
    亀裂の向こう側に行きますので、
    皆さんは此処で待っていてもらえますか?」

ザムル「なんと、お前さんにそこまでしてもらっては…」

冒険者「亀裂の先が安全とは限りませんし、
    いざという時に全員が小人では不便なこともあるでしょう。
    ですから、まずは私に行かせてください」

ザムル「……承知した。だが、くれぐれも無理だけはせぬようにな」

 ※もう一度誰かに話し掛ける。

三魔導士「何かあったらすぐに言っておくれ。
     頼んだぞ、○○(先頭のキャラの名前)」

 ※亀裂を調べる。

ナレーション
 亀裂の前で小人薬を飲んだ。
 すると、身体がみるみる小さくなり、亀裂の先へ行けるようになった!

 ※自動的に画面が亀裂の先に移り変わる。

城塞都市イリアスン・亀裂の先

 ※冒険者がミニサイズのドットキャラになっている。

ナレーション
 カンテラで辺りを照らすと、亀裂の先は人間が五、六人
 立っていられるほどの空間が広がっていることが分かった。
 壁や天井に当たる面を見るに、元々は通路のようになっていた場所が、
 落盤か何かで埋まっているようだった。

冒険者「ふむ…モンスターがいる様子はないな。
    さて、歯車はっと…」

 ※進んだ先に空間の歪みを発見する。

冒険者「な、なんだこれは…?
    城のようなものが見えるぞ…これは一体…。
    いや、こんなところで考えていても仕方ないな。
    ザムルさん達にも来てもらおう」

 ※画面暗転。
  すぐに画面が元に戻り冒険者の前に三魔導士が来ている状態になる。
  ただし全員は通常サイズになっている。

冒険者「何か分かりましたか?」

グラハン「むぅ…これは多分、
     空間が歪んで別の場所に繋がっておるのじゃろうなぁ…」

エルフィン「此処から見える範囲での判断じゃから
      はっきりと断定は出来ぬが、
      あの内壁や柱の装飾から推測するに、
      あれは古き文献に名を残す
      <シャングリ=ラ城>かもしれんな…」

ザムル「<シャングリ=ラ城>とは、遥か昔――
    そう、ペンタウァがまだザナドゥと呼ばれていた時代、
    暗黒竜ガルシスが鎮座していたとされる魔城の名じゃよ。
    文献によると、ガルシスはザナドゥの王クーブラ=カーンが
    時の封土と呼ばれる永遠の地に封印したとされ、
    その決戦の場となったのも<シャングリ=ラ城>のようじゃのぅ」

冒険者「何故そんな城と此処が繋がっているんだろうか…」

グラハン「それはワシにも分からぬ。
     だが、この歪みから薄らと<混沌>の力を感じるのは確かじゃな」

エルフィン「どうやら歯車も此処にはないようじゃし…。
      もしかすると、この城にまで転がっていって
      しまったのやもしれぬな…ううむ…」

ザムル「見たところ、この歪みは非常に不安定じゃ。
    質量の小さな物は歪みに然程の影響は与えぬのだろうが、
    人間ほどの質量ともなると、
    歪みに与える影響がどれほどのものか…」

冒険者「そ、それでは、カイロスの歯車を
    諦めるということになってしまうじゃないですか!」

エルフィン「まあ待て。なにもまったく手がないとは誰も言っておらぬよ」

ザムル「うむ、エルフィンの言う通りじゃよ」

ナレーション
 三魔導士が説明するところによると、
 『歪みを外側から安定させる役』と『城を探索する役』の二手に分かれれば
 歪みを不安定にさせることもなく、
 城の探索が可能になるということだった。
 だが、歪みを安定させるには
 三魔導士の内の二人は残らないと難しいらしい。

冒険者「では、私は必然的に探索役となりますね」

グラハン「そうじゃな。あとは、この場に残る者と
     共に連れ立つ者をお前さんが決めておくれ。
     なに、お前さんが探索を引き受けてくれるのじゃからな、
     お前さんの判断に委ねるのが最良だと思うたのじゃ」

冒険者「解りました。それでは、僭越ながら私が…」

ナレーション
 これからシャングリ=ラ城に突入します。
 ザムル、エルフィン、グラハンの中から、同行者を一人選んでください。
 それぞれ三人は特殊技能を持っており、同行者は任意のタイミングで
 特殊技能を使用出来ます。

 ザムルの特殊技能は<魔法障壁>です。
 障壁展開中は攻撃を受ける毎にザムルのMPが5消費されますが、
 その間は物理/魔法共にダメージを受けず、状態異常も無効化します。

 エルフィンの特殊技能は<英気吸収>です。
 エルフィン同行時は一定時間(3秒間)立ち止まり続けると、
 HPが毎秒3ずつ回復するようになります。尚、動くと効果が切れます。

 グラハンの特殊技能は<状態不変>です。
 グラハン同行時は全ての状態異常を無効化出来ます。
 又、魔法の発動MPが通常の半分になります。

 尚、城内ではHP/MPの自然回復は不可能になり、
 本来MPを消費しないアイテムを使用した場合も、
 魔法に応じてMPを消費するようになります。
 一度城内に突入するとメンバーの変更は出来ませんので、
 その点もご注意ください。

 ※同行を希望する魔導士に話し掛ける。

同行を希望した魔導士「ワシは<△△ ※特殊技能の名前>で
           お前さんをサポートするが、
           それでいいのじゃな?(Y/N)」

 ※『N』を選択すると、「そうか、よく考えるのじゃぞ」と言われた後、
  再度説明のナレーションが表示されて同行者を選び直すことが出来る。
 ※『Y』を選択すると、ストーリーが進む。

同行を希望した魔導士「よし、解った。
           シャングリ=ラ城では何が起こるか
           分からぬからのぅ、よろしく頼むぞぃ!」

冒険者「はい、こちらこそよろしくお願いします!」

 ※空間の歪みへ入る。

→FS「時飛びし亡国の戦人達」(ストーリー後編)へ