新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

深き森の魔女(ストーリー後半)

盗賊のアジト・相部屋

 ※アジト内にはドアのグラフィックが幾つかあるが、開けられるドアは限られている。
 ※男D(盗賊D)に話し掛ける。(男Eから話し掛けても良い)

男D「なんだ、おめぇ新入りか?
  まあボスへの顔見せは後にしな。今は作戦会議中だからな。
  あ? なんの作戦会議だってぇ?
  そんなの盗賊なら盗みの話に決まってんだろ」

 ※男E(盗賊E)に話し掛ける(男Cから話し掛けても良い)

男E「あーあ、本物の勇者様が侵入した所為で、此処を出入りするにも
  合言葉に証にと面倒になっちまったぜぇ」

ソーサリアン「此処で何かあったのか?」

男E「そうか、おめぇは新入りだから知らねぇのか。
  いやぁな、ちぃとばかし前に
  本物のソーサリアン4人が此処に侵入してな、
  そりゃあ大変な騒ぎだった訳よ。
  まあソイツらがボスと飼い犬に手間取ってるところで
  俺達がとっ捕まえて、今は牢獄なんだけどな!
  ガッハッハッ!」

盗賊のアジト・牢獄

 ※まだこの時点では『牢獄の鍵』は取れない。
 ※男F(盗賊F)に話し掛ける。

男F「あーあ…見張りってのは楽なんだが、退屈ったらありゃしねぇ。
  せめて酒でもありゃあなぁー…」

 ※牢獄を調べる。

ナレーション
 牢の中には剣士と思しき男が膝を抱いて座っている。
 こちらを見る瞳に生気はない。

男F「あー、ソイツはもう腑抜けちまって何も喋りゃしねぇよ。
  最初の内はギャーギャー騒いでやがったが、
  仲間がいなくなった途端にこのザマよ!
  これじゃあ俺達の方がよっぽど勇者様らしいじゃねーか!
  ギャッハハハハ!」

盗賊のアジト・酒蔵

 ※酒の並んだ棚を調べる。

ナレーション
 『酒』を手に入れた!

 ※棚から『酒』入手。

盗賊のアジト・牢獄

 ※男F(盗賊F)に『酒』を渡す。

ナレーション
 ソーサリアンは男に酒を渡した。

男F「おおっ! 酒を持ってきてくれたのか!
  おうおう、おめぇらみたいな仲間想いの下っ端が出世するんだぜ!
  これはありがたく頂くぜ、へへへ…」

ナレーション
 男は酒を見る見る内に飲み干してしまった。
 するとどうだろう、男はテーブルに突っ伏して眠ってしまったではないか!

ソーサリアン「よく眠ってるな…」

 ※牢獄の男に話し掛ける。

ソーサリアン「そこの方、大丈夫ですか?」

囚われ男「……」

ソーサリアン「安心して下さい、
       私達はペンタウァから来たソーサリアンです。
       見張りの男は眠っているので、喋っても平気ですよ」

囚われの男「!! …き、君達はどうして此処に…?」

ソーサリアン「魔女フリージさんの宝を探して森に来たところ、
       偶然この場所を見付けまして。
       何とか盗賊に扮して侵入してきたという訳です」

囚われの男「そうか…私はまだ天の神々に見放されてはいなかったようだな…
      …ああ、名乗るのが遅れてすまない。
      私はガルベス、君達と同じソーサリアンだ」

ガルベス「私も仲間と共に魔女の宝と犯人を探していて、
     偶然このアジトを見付けたんだ。
     そして入り口の見張りから魔女の宝の事を聞き出し、
     盗賊達に見付からないように侵入したまでは良かったのだが…」

ナレーション
 ガルベスは悔しそうに顔を歪めた。

ガルベス「盗賊のボス『ジルドバ』が魔女の宝を強奪した事を
     白状したところで戦闘となり、
     奴とその使い魔の相手に手間取っている内に
     手下が雪崩れ込んできてね…
     まあ、見ての通り牢にぶち込まれてしまったのさ…
     仲間も拷問で死んでしまったと聞いたよ…くっ…」

ガルベス「…もし君達がジルドバを倒すつもりであれば、
     私も連れて行って欲しい。
     手柄と報酬は勿論君達の物だ。私の取り分などいらない。
     私は…私はただ、仲間の仇を討ちたいんだ! だから、頼む…!」

ソーサリアン「分かりました、一緒にジルドバを倒しましょう!」

ガルベス「おぉ…その篤き心に感謝する!」

ソーサリアン「では、牢の鍵を取ってきますので待っていて下さい」

ガルベス「いや、このままジルドバに挑んでは
     君達も私達の二の舞になってしまうだろう。
     奴には魔法も効かない上に手強い使い魔もいる。
     それに手下も大勢いるからな…
     何か良い手を考えなければならないのだが…」

フリージの森5・花畑

 ※ロキアに話し掛ける。

ロキア「えっ、盗賊のアジトを発見したですって!?
    ……そう、同士さんも捕まっているのね」

ナレーション
 事情を知ったロキアは鞄から色んな物を取り出した。

ロキア「これは『睡眠香』という干草よ。
    薬として煎じれば睡眠薬になるのだけど、
    このまま焚くと煙が大量に出てきて、
    煙を吸った者は三日三晩眠ってしまうわ。
    これを盗賊のアジトで焚いて
    盗賊を眠らせてしまえば良いんじゃないかしら」

ロキア「ああ、心配しないで。
    睡眠香を焚く前に貴方達は
    この『中和剤』を服用すれば眠たくならないから。
    捕まっている人は眠ってしまうでしょうけど、
    『気付薬』を嗅がせればすぐ起きるわ」

ナレーション
 『睡眠香』を貰った。
 『中和剤』を貰った。
 『気付薬』を貰った。

ソーサリアン「君には世話になりっぱなしだな。本当にありがとう」

ロキア「いいえ、私にはこれくらいの事しか出来ないけど…
    作戦が成功する事を祈ってるわ。
    そのジルドバという奴、絶対コテンパンにしてきてちょうだいね!」

フリージの森11・盗賊のアジト入り口前

 ※盗賊B、盗賊Cに近付く。

盗賊B「おっと、それ以上近付くなよ?
   さっきはウッカリしてたが、証をもう1回見せてみな」

ソーサリアン「ほら、何度見ても同じだぞ」

盗賊B「じゃあそれを誰から貰ったんだ?」

ソーサリアン「……酔っ払って森を歩いていた男から」

盗賊C「へっ! やっぱりそうか!
   残念だったな、
   アイツは証を持ってなかったから俺達が門前払いしたんだよ!」

盗賊B「怪しい奴め! とっ捕まえてやらぁ!」

 ※盗賊B、盗賊Cとの戦闘。撃破後フラグ成立。

ソーサリアン「ふぅ…誰も来ないな。
       よし、風向きも丁度良い。此処で睡眠香を焚こう」

ナレーション
 『中和剤』を飲んだ後、
 火を点けた『睡眠香』を盗賊のアジトの入り口に置いた。

ソーサリアン「煙が充満するまで風上で持つとするか」

 ※画面ブラックアウトの数秒後、同じ場所を再表示する。
  (ソーサリアンの位置も変わらない)

ナレーション
 空気穴があると思しき地面から微かに煙が立ち上っているのが見える。
 アジトの中はまだ微かに煙が立ちこめ、
 耳を澄ませると微かにイビキのような音が聞こえてきた。
 そろそろ頃合いだろう。

盗賊のアジト・牢獄

 ※壁に掛かっている『牢獄の鍵』入手。

ナレーション
 牢獄の鍵で牢を開けた。
 ガルベスが膝を抱いたまま熟睡している。
 ガルベスに『気付薬』を嗅がせた。

ガルベス「!? ゲッ、ゲホッ、ゲホッ!!
     …ん? …あ、ああ君達か。私は眠っていたのか?
     煙が漂ってきた事までは覚えているのだが…これは一体…」

ナレーション
 ロキアに貰った睡眠香で盗賊達を眠らせたと説明した。

ガルベス「なるほど、そういう事だったのか…
     まずは助けてくれた事に感謝する、ありがとう。
     ジルドバはきっと奥の部屋にいるだろう。
     さぁ、行こう!」

 ※ガルベスがパーティ加入。

盗賊のアジト・会議室

 ※ガルベスを助けずに会議室に入ろうとすると、
  「ガルベスを助けなければ!」というナレーションが入って会議室に入れない。
 ※部屋に入るとジルドバとの会話が始まる。

ジルドバ「よお、俺様のアジトで色々やらかしてくれたじゃねーか。
     ペンタウァの勇者様よぉ?」

ガルベス「き、貴様…何故起きている!?」

ジルドバ「あー? ああそうか、テメェはこの前捕まえたお間抜け小僧か。
     仲間も犬死したってぇのに今更ノコノコと何の用だぁ?
     ガハハハハ!」

ガルベス「くっ…」

ソーサリアン「おい、お前が此処のボスか!?」

ジルドバ「ああそうよ。俺様が此処のボスであるジルドバ様だ。
     しっかしまぁ、魔法の煙で燻してくれるたぁ酷い事しやがる。
     お陰でみぃーんなおねんねしちまったよ。
     まあ俺はこの杖があるから魔法なんざ効きっこねぇんだけどな!」

ソーサリアン「なんだと…!?」

ジルドバ「ちぃとばかし前に
     魔法屋のジジイから拝借してきたブツなんだけどな、
     これがまた便利なもんで、魔法を何でも弾いちまうときたもんだ。
     この森の魔女からお宝を頂くのなんて造作もなかったぜ?
     へへへっ、どいつもこいつもソーサリアンだって言ったら
     コロッと油断してくれちまうんだもんなぁ、
     ほんとソーサリアン様々だわ!」

ガルベス「…私の仲間をなぶり殺し、
     ソーサリアンの名を地に落せしめるその非道、
     決して許されるものではないぞ!!」

ソーサリアン「ペンタウァの民の為にも、哀しみに暮れる人達の為にも、
       そしてソーサリアンの誇りの為にも…
       ジルドバ、お前を倒す!!」

ジルドバ「いいだろう、どうせ生かしちゃおけねぇしな!
     隣の部屋で俺の相棒と相手してやるよ!!
     遺跡のお宝で召喚した俺の可愛い可愛い魔狼ちゃんとなぁ!!」

 ※ジルドバが奥の部屋(広間)に入る。

盗賊のアジト・広間

 ※広間に入るとすぐに『ジルドバ』と『魔狼』との戦闘開始。
 ※撃破すると『封魔の杖』と『経験値』を得る。

ガルベス「これで仇は取れたぞ…
     皆、安らかに眠ってくれ…」

 ※ジルドバの部屋に入らずに会議室へ戻ろうとすると、
  「まだ鶏を見付けていない。きっと何処かに隠されている筈だ!」
  というナレーションが入って引き返せない。

盗賊のアジト・ジルドバの部屋

 ※鳥かごを調べる。

ナレーション
 『金の卵を産む鶏』を取り返した。

ソーサリアン「よし、まずはロキアにこの事をしらせよう!」

フリージの森11・盗賊のアジト入り口

 ※入り口から出てすぐにガルベスとの会話が始まる。

ガルベス「勝手を言ってすまないが、私はもう暫く此処に残るつもりだ。
     先に逝った仲間達を弔ってやりたくてな…」

ソーサリアン「それなら私達も一緒に…」

ガルベス「いや、それには及ばんよ。
     これ以上君達に迷惑は掛けられないからな。
     それよりも、
     君達は魔女のお弟子さんと魔女殿のもとへ急ぐといい」

ソーサリアン「解りました。それではお先に…」

ガルベス「ああ、そうしてくれ。
     仲間の仇を討たせてくれてありがとう…達者でな」

 ※ガルベスがパーティから離脱。

フリージの森5・花畑

 ※ロキアに話し掛ける。

ロキア「まぁ! その鶏はまさしくお師匠様が大切になさっている子よ!
    約束通り取り戻してくれたのね!!
    ありがとう、ソーサリアンさん!!
    …あら、ガルベスさんは?」

ナレーション
 ソーサリアンは事のあらましを話した。

ロキア「なるほどね…ガルベスさんにもお礼を言いたかったのだけど、
    そういう事情なら仕方がないわね…
    じゃあ、これから一緒にお師匠様の家に行きましょう」

 ※ロキアがパーティ加入。

フリージの森4・魔女の家

 ※魔女の家のドアを調べる。

ロキア「お師匠様!
    本物のソーサリアンさんが
    盗賊共から鶏を取り返して下さいましたわ!」

ナレーション
 …………
 暫くの沈黙の後、老婆が慌てて家から出てきた。

 ※フリージがドアの前に出てくる。

フリージ「すっ、水晶玉に鳥かごが映っておったが…!?」

ソーサリアン「貴方がフリージさんですね。
       鶏を奪ったのはソーサリアンの名を騙る盗賊共でした。
       では、こちらの鶏は貴方にお返しします」

ナレーション
 フリージに『金の卵を産む鶏』を返した。

フリージ「おぉ、おおお…! これじゃ! これぞまさしく私の鶏じゃ!!」

ロキア「良かったですね! お師匠様!!」

フリージ「あぁ、あぁ、何と感謝したら良いか…
     ありがとうよソーサリアン殿…!
     しっ…しかし、
     勘違いとはいえワシは多くの者に酷い事をしてしまった…」

ソーサリアン「確かに呪いでペンタウァの民は大変な目に遭いました。
       ですが、幸い命の危険に
       関わるようなものではありませんでしたし、
       王様も真相を知ればきっと貴方をお許しになるでしょう。
       貴方が本当に悪い魔女ならば、
       ロキアがここまで貴方を慕う筈がないでしょうし。
       さあ、お顔を上げて下さい。ロキアも心配していますよ」

フリージ「ううっ…真の勇者はこんなにも強く、
     優しき心を持っているというのに…
     ソーサリアン殿にもロキアにも迷惑を掛けてすまなかったねぇ…
     これから呪いを解く準備をするから、
     家に上がって少し待ってておくれ」

 ※画面がブラックアウトした後、ロキアがパーティから離脱する。
 ※元の画面に戻り、ドアの前にフリージとロキアが並んで立っている。

フリージ「これで呪いも解けた筈じゃ。
     お仲間もそろそろ元に戻るじゃろうて」

 ※SEと共に画面がフラッシュ。
  それと同時に離脱していた仲間が再加入。
  (若返っている or HPが上昇している)

ナレーション
 フリージがペンタウァに掛けた呪いを解いた事で○○
 (呪われていた仲間の名前)も元の姿に戻った!
 どうやら祝福されているのか○○が若返っている!
 (又は、○○の身体に力が満ちている!)

呪われていた仲間「ふぅー、大変な目に遭ったー…」

フリージ「呪いを掛けてしまって本当にすまなかったねぇ…
     せめてもの償いとして、
     呪いが掛かっていた人々とペンタウァの地を祝福しておいたよ。
     これで今年のペンタウァは豊作となるじゃろう。
     お主達もワシの心ばかりのお礼とお詫びを受け取っておくれ」

ナレーション
 『金の卵』を受け取った!
 『王への手紙』を受け取った!
 ○○EXPを入手した!

 ※『金の卵』と『王への手紙』と『経験値』入手。
 ※クリア時のSEを鳴らした後、クリア後専用BGMが流れる。

フリージ「その手紙はペンタウァの国王に宛てた詫び状じゃ。
     国王には本当にお許し頂けるかは分からぬが、
     是非ご報告の際に渡して欲しい。よろしく頼んだよ」

ソーサリアン「はい、任せて下さい! それでは、私達はこれにて」

ロキア「ソーサリアンさんが来てくれて本当に良かったわ。
    本当に、本当にありがとう!!」

フリージ「もしまたこの森を訪れる機会があれば、
     その時は是非とも顔を見せておくれ。
     お主達の行く先に幸あらん事を」

 ※シナリオクリア!(あとは森から出てペンタウァに戻るだけ)
 ※この時点でシナリオクリアとなるが、ガルベスに会うと隠しアイテムを貰える。

フリージの森11・盗賊のアジト入り口

 ※シナリオクリア後、隠しアイテムのフラグが立つ。

ガルベス「おお、君達か。その様子だと魔女殿とは和解出来たようだね、
     安心したよ。
     私も先程仲間を弔い終えたところさ…
     ああ、君達までそんな顔をする事はないよ。
     生き残った者が死者を弔うのは仲間との約束だからね。
     …さて、君達はこれからどうするつもりだ?」

ソーサリアン「私達はフリージさんの詫び状を持って、
       今回の事を王様に報告するつもりです。
       盗賊共はフリージさんがこのまま眠らせ続けてくれるそう
       なので、ペンタウァから応援を送ってもらう事にしますよ」

ガルベス「なるほど、それがいいだろうな。
     …すまないが、私の分までよろしく頼む。
     私も魔女殿達との挨拶を済ませた後に
     ペンタウァへ帰還するつもりでいるが、
     その前に仲間の故郷を回って
     家族に遺品を届けようと思っているのでな」

ソーサリアン「…そうですか、解りました」

ガルベス「そうだ、良ければこれを受け取ってもらえないか?
     私が渡せるものと言えば、あいにくこれくらいしかなくてね」

ソーサリアン「えっ!? しかしこれは貴方の剣では…」

ガルベス「予備の剣があるから心配は要らないよ。
     君達には本当に世話になったからな、
     感謝の気持ちとしてこの剣を受け取って欲しいのだ」

ナレーション
 真剣なガルベスの眼差しを受け、
 ソーサリアンは礼を言いながら彼の剣を受け取った。
 『ガルベスの剣』を手に入れた!

ガルベス「さあ、そろそろ出発しないと
     近隣の村に着く前に夜が来てしまうぞ。
     なぁに、同じソーサリアンならば、
     いずれまた逢う日も来るだろうさ」

 ※森10に繋がる入り口の前でガルベスの別れの言葉が入る。

ガルベス「君達に救ってもらったこの命、大切にするよ。
     では、達者でな……」

 ※森から出てペンタウァに戻る。

(End)