新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

はじまりのゼロ(導入ストーリー)

[作者からひとこと]

最初はプロローグを終わって、そのままFS(First Stage)のときのじさんにつなぐつもりだったのですが。折角のチュートリアルシナリオということで、本編に入る前にチュートリアル的なこともやってみようと、急遽追加となりました(というのは建前で、真実は、プロローグをうまくFSにつなげられなかっただけ><)。

もっとも、読み物として純粋なチュートリアルはあまり面白くないので、本来のゲームであればあるべき基本操作に関わるチュートリアルは敢えて外しています。SORCERIAN Nextでは、こんな機能を考えていたよ、という再紹介の場という位置づけになればと。

[1]スタート地点。濃霧が立ち込める深い森。

 冒険の開始時点では、パーティ先頭の1人で冒険を開始。
 以降、名前は仮にデュエルとする。

解説「ここはどこだろう。
   いつしか魔物の追撃は止み、森は静まりかえっている。
   霧はますます深くなっているものの、
   そのままじっとしているわけにもゆかず、
   まずは先に進むしかないようだ」

 そのまま先へ。フィールド上の岩や瓦礫を壊すことで、少額のGoldを入手できる。

 Gold(Next資料)

[2]謎の老人との出会い

 木の洞に佇む、粗末ななりの老人を見つける。

老人「ぬしは…あぁあぁ、説明せずともわかっておる。
   <混沌>(カオス)に呑みこまれたのであろう?
   おや、ぬしらの言葉では<混沌>ではなく、
   <霧>というのであったかな。

   なぜ知っておるか、じゃと?
   フォフォフォ……
   知っておるわさ、知っておるわさ、
   何故って<霧>を拡散したのは、この儂じゃもの。
   いや、それは語弊があるか。
   <霧>は勝手に拡散しただけ、
   儂がしたのは縛っていた力をほんの少し、少うしだけ弱めただけじゃ」

デュエル「………!」

老人「まぁ、そう色めくこともあるまいて。
   どのみち、ここで儂を害しても、ぬしは元の世界には帰れぬ。
   ついでに言うておくとな、
   儂は少なくとも<霧>の敵であって、恐らく、ぬしらの敵ではないよ。
   信じるも信じぬも、ぬしの勝手じゃがな」

老人「ん、儂の名か?
   儂の名は、エティス。
   霧の中をほっつき歩いておる旅の爺じゃよ。
   ぬしよりも長く生き永らえているだけ、
   ほんの少し知っていることもあろう。
   困ったことがあれば、また来るが良いさ」

[3]戦闘チュートリアル(パーティ追加イベント)

(発生条件)エティスと1度目の会話を済ませていること

 森を進んでいくと、魔物に襲われている人間に出会う(2人目の仲間。名前は仮にクリスティとする)。

解説「人が魔物に襲われている!
   村の見知った顔、<クリスティ>だ。
   自分と同じく、霧に呑みこまれたのだろう。
   霧の中から次々と現れる魔物に囲まれ、
   逃げられなくなっているようだ」

 魔物との戦闘開始!

解説「霧の中から現れる魔物は数知れない。
   君はすべての魔物を斃しても構わないし、
   クリスティを助けることに専念しても構わない。
   いずれにせよ、手持ちの武器は<錆びた剣>だけだ。
   武器の状態は、ステータス画面での確認を怠るな。
   損耗率が高まった装備は、ステータス画面上、赤く表示される」

 損耗率(Next参考資料)

 魔物を斃すと、光る珠が中空に流れ出るが、現在は何もできない。
 暫く戦闘を続けていると…

解説「落ち着いて見ると、魔物の行動がひととおりではないようだ。
   獰猛に襲い掛かってくる者、
   己への攻撃にのみ対処しようとしている者、
   そもそも最初から逃げているだけの者もいる。
   動きを見極めれば、戦いも効率的に進められるかもしれない」

 敵の個性(Next参考資料)

 魔物の囲みを崩して、クリスティのところまで辿りつくと。

解説「クリスティは、既に息も絶え絶えの様子だ。
   まずはとにかく、この場を逃げることが先決だろう。
   <クリスティ>を仲間に加えた!」

 その後、魔物から逃げ切って次のシーンにて。

解説「とりあえず魔物たちの追撃は振り切ったようだ。
   クリスティに落ち着いて話を聞いてみると、
   彼女もまた、知らず霧に呑みこまれ、
   森を彷徨い歩いていたのだという。
   デュエルが知っている以上のことは、彼女も知らないようだ。
   なんにせよ、不気味な森の中で、仲間が増えたことは心強い」

[4]エティスとの会話(2回目)

(発生条件)クリスティを仲間に加えていること

エティス「おや、少しは逞しい面構えになったようだの。善哉、善哉…」

エティス「ん、魔物から流れ出る珠はなにか、じゃと?
     それは、<七惑星の欠片>じゃよ。
     この地は、かつて七惑星の神々の加護を受けた土地。
     そして、あれら妖は神の力を歪めた結果、
     産まれた呪われし異形。
     歪められた形から解き放つことで、
     本来あるべき姿に戻るのじゃよ。
     <七惑星の欠片>とは、神々の力の断片、
     魂と言っても良いであろうな。
     ふむ……、判らぬか。
     まあ、良いさ。
     おぉ、そうじゃ、魔を斃した褒美にこれをくれてやろう」

解説「<空の砂時計>をもらった。」

エティス「<七惑星の欠片>は放っておけば、
     やがて風に散逸し、地に染み透り、
     水に溶け込み、火に燃え落ち、
     そして、世界に還るのみ。
     なれど、その砂時計を持っておれば、
     欠片を己がもとに呼び寄せることができよう。
     欠片はそのままでは役に立たぬが、集めることで
     ぬしらの力となり、武器となるはずじゃ。
     まぁ、まずは欠片が集まったら、儂のもとへ持ってくるがいいさ。
     さすれば判る」

エティス「なぜ、こんなものをくれるのか、じゃと?
     心配せずとも良い。
     それそのものは、なんら価値のないただの器にすぎぬよ。
     それよりも、儂の関心は欠片と、
     それを集める力を持った人の仔にこそあるでな。
     儂の関心を満たすに値するだけの力を、ぬしが証明した、
     それだけのことじゃよ」

[5]森の中の戦闘

(発生条件)エティスと2度目の会話を済ませていること。

 森の中には、妖がランダムに現れるようになる。
 また、最初に妖を斃すと、以下のメッセージ。

解説「斃した魔物から流れ出た珠が、砂時計に吸い込まれていく。
   吸い込まれた珠は、そのまま星の形をした砂となって転がった。
   これが<七惑星の欠片>ということらしい」

 以降は、妖を斃すと、自動的に<七惑星の欠片>が蓄積されていく。

[6]エティスとの会話(3回目)

(発生条件)装備の耐久度が50%を下回っていること

エティス「随分と装備が傷んでいるようだの。
     破損する前に、修繕しておいた方が良いと思うが、どうじゃな?
     なに、ぬしらで商売をするつもりもない。
     さりとて、無料というのもぬしらの気が咎めよう。
     装備一点について、10 Gold。
     どうじゃな?」

 [はい][いいえ]の選択。

(1)[はい]を選択した場合

修理対象の装備を選択画面。選択すると…

エティス「良いこころがけじゃな。
     ちょっと待っておれ…
     …
     ……
     ………
     ほれ、出来上がりじゃ」

エティス「装備が損耗した場合は、早めに修理することだよ。
     戦闘中に破損したら、コトじゃからの。
     放っておけば、武器もそれだけもちが悪くなるというものじゃ」

(2)[いいえ]を選択した場合

エティス「ふむ……
     まあ良い。
     無理にとは言わんが、早めになんとかした方が良い、
     と儂は思うぞ」

 武器の耐久度(Next参考資料)

[7]エティスとの会話(4回目)

(発生条件)<七惑星の欠片>を一定数集めていること

エティス「どれ、砂時計を見せてみるがよい」

解説「<空の砂時計>をエティスに渡した」

(i)<七惑星の欠片>が一定数未満の場合

エティス「…まだまだじゃな。また来るが良いさ」

エティス「<月の欠片>、<火星の欠片>、<水星の欠片>、
     <木星の欠片>…
     斃す妖によって得られる欠片も異なるでな。
     まずはとにかく、さまざまな妖と闘ってみることじゃよ」

(ii)<七惑星の欠片>が一定数以上集まっている場合

エティス「誉れ高き若者たちよ…十分な経験を積んだようじゃな。
     そなたらに七惑星の神々より、更なる力を与えよう…
     己に欲する力を選ぶが良い…」

 成長ツリー(Next参考資料)

 画面に成長ツリーが表示され、保有している<七惑星の欠片>の個数に応じて、HP/MPを含む、どのステータスを成長するかを決定できる。成長の指定を完了すると…

解説「七惑星の神々の力が、己の身に流れ込んでくるのを感じる……」

デュアルたち「……!」

エティス「良いか。
     七惑星の神々の力は、ぬしらの霊的な成長を高めるだけではない。
     装備に新たな魔力を宿すために利用することも可能であるし、
     その他にも、ぬしらのさまざまな力になってくれるものじゃ。
     当座は儂もここにおるでな、
     また<欠片>を集めたら、ここに来るがよいよ」

 以降、エティスとの会話で<成長ツリー>メニューを解除。

[8]ハーブ蒐集チュートリアル(パーティ追加イベント)

 木々の開けたところ、泉のところで蹲っている3人目の仲間と出会う(3人目のパーティ。名前は仮にゴルカスとする)。

解説「隣村の――そう、確かゴルカスといっただろうか。
   顔に見覚えがあるような気がする程度の知り合いだが、
   こんな時はそれでも嬉しい。
   ただ、脚を怪我してどうにも動けないという。
   背負っていくわけにもゆかず、まずは治療が先決だ。
   傷には確か……<セージ>という薬草が良く用いられたはずだ。
   岩の間から生えているのを時どき見かけるが、
   近くで見つけられるだろうか」

 ハーブを探しに森の中を探索。以降、木の根元や池のほとりなどを調べることで、ハーブをはじめ、さまざまな<素材>を見つけられるようになる。

 素材(Next参考資料)

[9]エティスとの会話(5回目)

(発生条件)<セージ>を入手していること。

エティス「ふむ、良いものを持っておるようじゃの。
     どれ、儂に貸してみるがいい。
     良い薬を調合できそうじゃて」

解説「<セージ>をエティスに渡した」

 エティスは薬の調合を始め、暫くすると……

エティス「ほれ、持っていくといい」

解説「<HEAL>をもらった」

エティス「旅する中では、木陰や池のほとり、叢と
     さまざまな場所を調べてみると良い。
     ハーブに限らず、旅に役立つ素材が手に入るはずじゃ。
     ここに持ってくれば、素材から薬や道具も加工してやろうて」

 以降、エティスとの会話で<調合&加工>メニューを解放。

エティス「冒険の中では、さまざまな道具を入手できよう。
     しかし、その道具が本当に信用できるものかは、
     十分に吟味することじゃ。
     怪しい相手から受け取った品物は、
     そもそも真贋も定かではない。
     安物を受け取れば、品質の低いものにも出くわそう。
     なに、先ほどの<HEAL>は大丈夫か、じゃと?
     さて、どうかのう。フォフォフォ…」

解説「アイテムの信用度は、ステータス画面から確認できるぞ。
   信用度が低いアイテムは、期待した効果を得られないこともあるから、
   要注意だ」

 信用度(Next参考資料)

[10]ゴルカス救出

(発生条件)<HEAL>をひとつ以上持っていること。

 ※もしもHEALを消費してしまった場合は、セージをまた入手しなければならない(手元にHEALがない場合は何度でも入手が可能)。

解説「<HEAL>をゴルカスに渡した。
   怪しげな老人エティスの薬ではあるが、効果はてきめんのようだ。
   みるみる足の腫れが引いていく。
   これならば、彼ひとりでも十分に歩いていけそうだ。
   ゴルカスを仲間に加えた」

[11]霧からの脱出(チュートリアル終了)

(発生条件)パーティが3人そろっていること

 エティスのいた付近に差し掛かると、霧がより一層深くなってくる。

解説「無色彩の霧はより一層濃くなり、
   近くにあるはずの木々すらも視認できない」

 その中を更に進んでいくと…

全員「……!」

 霧を抜けると、そこは見知らぬ世界が拡がっている。
 以上、導入ステージ終了。

→FS「時飛びし亡国の戦人達」(冒険の書)へ