はじまりのゼロ(導入ストーリー)
[作者からひとこと]
最初はプロローグを終わって、そのままFS(First Stage)のときのじさんにつなぐつもりだったのですが。折角のチュートリアルシナリオということで、本編に入る前にチュートリアル的なこともやってみようと、急遽追加となりました(というのは建前で、真実は、プロローグをうまくFSにつなげられなかっただけ><)。
もっとも、読み物として純粋なチュートリアルはあまり面白くないので、本来のゲームであればあるべき基本操作に関わるチュートリアルは敢えて外しています。SORCERIAN Nextでは、こんな機能を考えていたよ、という再紹介の場という位置づけになればと。
[1]スタート地点。濃霧が立ち込める深い森。
冒険の開始時点では、パーティ先頭の1人で冒険を開始。
以降、名前は仮にデュエルとする。
解説「ここはどこだろう。 いつしか魔物の追撃は止み、森は静まりかえっている。 霧はますます深くなっているものの、 そのままじっとしているわけにもゆかず、 まずは先に進むしかないようだ」
そのまま先へ。フィールド上の岩や瓦礫を壊すことで、少額のGoldを入手できる。
[2]謎の老人との出会い
木の洞に佇む、粗末ななりの老人を見つける。
老人「ぬしは…あぁあぁ、説明せずともわかっておる。 <混沌>(カオス)に呑みこまれたのであろう? おや、ぬしらの言葉では<混沌>ではなく、 <霧>というのであったかな。 なぜ知っておるか、じゃと? フォフォフォ…… 知っておるわさ、知っておるわさ、 何故って<霧>を拡散したのは、この儂じゃもの。 いや、それは語弊があるか。 <霧>は勝手に拡散しただけ、 儂がしたのは縛っていた力をほんの少し、少うしだけ弱めただけじゃ」 デュエル「………!」 老人「まぁ、そう色めくこともあるまいて。 どのみち、ここで儂を害しても、ぬしは元の世界には帰れぬ。 ついでに言うておくとな、 儂は少なくとも<霧>の敵であって、恐らく、ぬしらの敵ではないよ。 信じるも信じぬも、ぬしの勝手じゃがな」 老人「ん、儂の名か? 儂の名は、エティス。 霧の中をほっつき歩いておる旅の爺じゃよ。 ぬしよりも長く生き永らえているだけ、 ほんの少し知っていることもあろう。 困ったことがあれば、また来るが良いさ」
[3]戦闘チュートリアル(パーティ追加イベント)
(発生条件)エティスと1度目の会話を済ませていること
森を進んでいくと、魔物に襲われている人間に出会う(2人目の仲間。名前は仮にクリスティとする)。
解説「人が魔物に襲われている! 村の見知った顔、<クリスティ>だ。 自分と同じく、霧に呑みこまれたのだろう。 霧の中から次々と現れる魔物に囲まれ、 逃げられなくなっているようだ」 魔物との戦闘開始! 解説「霧の中から現れる魔物は数知れない。 君はすべての魔物を斃しても構わないし、 クリスティを助けることに専念しても構わない。 いずれにせよ、手持ちの武器は<錆びた剣>だけだ。 武器の状態は、ステータス画面での確認を怠るな。 損耗率が高まった装備は、ステータス画面上、赤く表示される」
魔物を斃すと、光る珠が中空に流れ出るが、現在は何もできない。 暫く戦闘を続けていると… 解説「落ち着いて見ると、魔物の行動がひととおりではないようだ。 獰猛に襲い掛かってくる者、 己への攻撃にのみ対処しようとしている者、 そもそも最初から逃げているだけの者もいる。 動きを見極めれば、戦いも効率的に進められるかもしれない」
魔物の囲みを崩して、クリスティのところまで辿りつくと。
解説「クリスティは、既に息も絶え絶えの様子だ。 まずはとにかく、この場を逃げることが先決だろう。 <クリスティ>を仲間に加えた!」 その後、魔物から逃げ切って次のシーンにて。 解説「とりあえず魔物たちの追撃は振り切ったようだ。 クリスティに落ち着いて話を聞いてみると、 彼女もまた、知らず霧に呑みこまれ、 森を彷徨い歩いていたのだという。 デュエルが知っている以上のことは、彼女も知らないようだ。 なんにせよ、不気味な森の中で、仲間が増えたことは心強い」
[4]エティスとの会話(2回目)
(発生条件)クリスティを仲間に加えていること
エティス「おや、少しは逞しい面構えになったようだの。善哉、善哉…」 エティス「ん、魔物から流れ出る珠はなにか、じゃと? それは、<七惑星の欠片>じゃよ。 この地は、かつて七惑星の神々の加護を受けた土地。 そして、あれら妖は神の力を歪めた結果、 産まれた呪われし異形。 歪められた形から解き放つことで、 本来あるべき姿に戻るのじゃよ。 <七惑星の欠片>とは、神々の力の断片、 魂と言っても良いであろうな。 ふむ……、判らぬか。 まあ、良いさ。 おぉ、そうじゃ、魔を斃した褒美にこれをくれてやろう」 解説「<空の砂時計>をもらった。」 エティス「<七惑星の欠片>は放っておけば、 やがて風に散逸し、地に染み透り、 水に溶け込み、火に燃え落ち、 そして、世界に還るのみ。 なれど、その砂時計を持っておれば、 欠片を己がもとに呼び寄せることができよう。 欠片はそのままでは役に立たぬが、集めることで ぬしらの力となり、武器となるはずじゃ。 まぁ、まずは欠片が集まったら、儂のもとへ持ってくるがいいさ。 さすれば判る」 エティス「なぜ、こんなものをくれるのか、じゃと? 心配せずとも良い。 それそのものは、なんら価値のないただの器にすぎぬよ。 それよりも、儂の関心は欠片と、 それを集める力を持った人の仔にこそあるでな。 儂の関心を満たすに値するだけの力を、ぬしが証明した、 それだけのことじゃよ」
[5]森の中の戦闘
(発生条件)エティスと2度目の会話を済ませていること。
森の中には、妖がランダムに現れるようになる。
また、最初に妖を斃すと、以下のメッセージ。
解説「斃した魔物から流れ出た珠が、砂時計に吸い込まれていく。 吸い込まれた珠は、そのまま星の形をした砂となって転がった。 これが<七惑星の欠片>ということらしい」
以降は、妖を斃すと、自動的に<七惑星の欠片>が蓄積されていく。
[6]エティスとの会話(3回目)
(発生条件)装備の耐久度が50%を下回っていること
エティス「随分と装備が傷んでいるようだの。 破損する前に、修繕しておいた方が良いと思うが、どうじゃな? なに、ぬしらで商売をするつもりもない。 さりとて、無料というのもぬしらの気が咎めよう。 装備一点について、10 Gold。 どうじゃな?」 [はい][いいえ]の選択。 (1)[はい]を選択した場合 修理対象の装備を選択画面。選択すると… エティス「良いこころがけじゃな。 ちょっと待っておれ… … …… ……… ほれ、出来上がりじゃ」 エティス「装備が損耗した場合は、早めに修理することだよ。 戦闘中に破損したら、コトじゃからの。 放っておけば、武器もそれだけもちが悪くなるというものじゃ」 (2)[いいえ]を選択した場合 エティス「ふむ…… まあ良い。 無理にとは言わんが、早めになんとかした方が良い、 と儂は思うぞ」
[7]エティスとの会話(4回目)
(発生条件)<七惑星の欠片>を一定数集めていること
エティス「どれ、砂時計を見せてみるがよい」 解説「<空の砂時計>をエティスに渡した」 (i)<七惑星の欠片>が一定数未満の場合 エティス「…まだまだじゃな。また来るが良いさ」 エティス「<月の欠片>、<火星の欠片>、<水星の欠片>、 <木星の欠片>… 斃す妖によって得られる欠片も異なるでな。 まずはとにかく、さまざまな妖と闘ってみることじゃよ」 (ii)<七惑星の欠片>が一定数以上集まっている場合 エティス「誉れ高き若者たちよ…十分な経験を積んだようじゃな。 そなたらに七惑星の神々より、更なる力を与えよう… 己に欲する力を選ぶが良い…」
画面に成長ツリーが表示され、保有している<七惑星の欠片>の個数に応じて、HP/MPを含む、どのステータスを成長するかを決定できる。成長の指定を完了すると…
解説「七惑星の神々の力が、己の身に流れ込んでくるのを感じる……」 デュアルたち「……!」 エティス「良いか。 七惑星の神々の力は、ぬしらの霊的な成長を高めるだけではない。 装備に新たな魔力を宿すために利用することも可能であるし、 その他にも、ぬしらのさまざまな力になってくれるものじゃ。 当座は儂もここにおるでな、 また<欠片>を集めたら、ここに来るがよいよ」
以降、エティスとの会話で<成長ツリー>メニューを解除。
[8]ハーブ蒐集チュートリアル(パーティ追加イベント)
木々の開けたところ、泉のところで蹲っている3人目の仲間と出会う(3人目のパーティ。名前は仮にゴルカスとする)。
解説「隣村の――そう、確かゴルカスといっただろうか。 顔に見覚えがあるような気がする程度の知り合いだが、 こんな時はそれでも嬉しい。 ただ、脚を怪我してどうにも動けないという。 背負っていくわけにもゆかず、まずは治療が先決だ。 傷には確か……<セージ>という薬草が良く用いられたはずだ。 岩の間から生えているのを時どき見かけるが、 近くで見つけられるだろうか」
ハーブを探しに森の中を探索。以降、木の根元や池のほとりなどを調べることで、ハーブをはじめ、さまざまな<素材>を見つけられるようになる。
[9]エティスとの会話(5回目)
(発生条件)<セージ>を入手していること。
エティス「ふむ、良いものを持っておるようじゃの。 どれ、儂に貸してみるがいい。 良い薬を調合できそうじゃて」 解説「<セージ>をエティスに渡した」 エティスは薬の調合を始め、暫くすると…… エティス「ほれ、持っていくといい」 解説「<HEAL>をもらった」 エティス「旅する中では、木陰や池のほとり、叢と さまざまな場所を調べてみると良い。 ハーブに限らず、旅に役立つ素材が手に入るはずじゃ。 ここに持ってくれば、素材から薬や道具も加工してやろうて」 以降、エティスとの会話で<調合&加工>メニューを解放。 エティス「冒険の中では、さまざまな道具を入手できよう。 しかし、その道具が本当に信用できるものかは、 十分に吟味することじゃ。 怪しい相手から受け取った品物は、 そもそも真贋も定かではない。 安物を受け取れば、品質の低いものにも出くわそう。 なに、先ほどの<HEAL>は大丈夫か、じゃと? さて、どうかのう。フォフォフォ…」 解説「アイテムの信用度は、ステータス画面から確認できるぞ。 信用度が低いアイテムは、期待した効果を得られないこともあるから、 要注意だ」
[10]ゴルカス救出
(発生条件)<HEAL>をひとつ以上持っていること。
※もしもHEALを消費してしまった場合は、セージをまた入手しなければならない(手元にHEALがない場合は何度でも入手が可能)。
解説「<HEAL>をゴルカスに渡した。 怪しげな老人エティスの薬ではあるが、効果はてきめんのようだ。 みるみる足の腫れが引いていく。 これならば、彼ひとりでも十分に歩いていけそうだ。 ゴルカスを仲間に加えた」
[11]霧からの脱出(チュートリアル終了)
(発生条件)パーティが3人そろっていること
エティスのいた付近に差し掛かると、霧がより一層深くなってくる。
解説「無色彩の霧はより一層濃くなり、 近くにあるはずの木々すらも視認できない」 その中を更に進んでいくと… 全員「……!」
霧を抜けると、そこは見知らぬ世界が拡がっている。
以上、導入ステージ終了。