新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

イース - 銀の灯が消えた国(ストーリー後半)

SORCERIAN for iOSシナリオコンテスト ガッツリ投稿 応募作品の第3作目です。2012/03/13投稿。

Nextシナリオ 目次:[id:sorcerian:20120801]
ソーサリアンNext案 目次:[id:sorcerian:20120605]

http://www.web-deli.com/sorcerian/next/images2/gallery/d15.gif

イース - 銀の灯が消えた国(ストーリー後半)

[31]ノルティア氷壁(マップ番号 <15>)

(発生条件)<ダビーの書>の力を持っていない場合。

解説「ゴーバンが幽霊を見たと言っていた場所だ。
   氷壁の寒さというだけではない。
   心なしか、魂を冷え込ませるような冷気を感じるようだ」

(発生条件)<ダビーの書>の力を持っている場合。

解説「<ダビーの書>の光が強まり、女神像の脇を照らし出す。
   するとどうだろう、
   像の背後に隠れていた道が透けて見えるようになった」

 以降は、<ダビーの書>の力がなくても道が見えないだけで、通り抜けはできるようになる。

[32]隠されていた道を抜けると…

 中には小さな村(ラミアの村)があり、人々が歩き回っている。

解説「ダームの塔2.5層――隠れ里ラミア」

ソーサリアン「こんなところに…人里が…?」

 村の人に話しかけると…

スラフ(男)「ここはラミアの村だ。
       よくあの隠し扉を見つけられたもんだな。
       そういえば、
       ついこの間も赤毛の坊やと青い髪の美人が迷い込んできたな」

タルフ(男の子)「わぁ、嬉しいな。また、旅の人だ〜」

マリア(若い女)「私たちは銀鉱の村ラスティンの生き残りです。
         魔物たちの目を逃れて、なんとか生き延びてきましたが、
         ここもいつまで持つことか…」

ラーバ(老人)「<ダームの塔>は、
        かつてはエステリアの観光名所のひとつじゃった。
        しかし、今や忌まわしい魔物の巣窟じゃ…
        いったい、奴らはどこから現れたのか…」

ジェバ(老婆)「奴らは…執着するかのように銀ばかりを持っていきおった。
        銀、銀、銀…いったい、銀がなんだというのじゃろう…」

ゴート(橋番)「橋の向こうに行きたいって?
        残念だが、今は修理中でな、時間をおいてきてくれや」

 ※ということで、村東の橋は現時点では上がったままとなって渡れない。

 また、アドルと青い髪の少女(フィーナ)にも出会う(マップ番号 <16>)

アドル「おや、先ほどはありがとうございます。
    そうですか…あのあと、ダレスは廃坑に…
    では、奴はまだ生きてるんですね」

フィーナ「氷壁で魔物に囚われているところを、
     アドルさんに助けていただいたんです。
     でも、私、どうして氷壁なんかにいたのか…
     なにも思い出せない…
     思い出せるのは、ただ、フィーナというこの名前だけ」

アドル「僕はもう少し、この村に留まってみるつもりです。
    そうだ、これ、なかなかいいでしょう。
    <銀の剣>です。
    氷壁の奥で魔物が大事そうに警備していたんです。
    村の人たちは、銀は不吉の象徴だというんですが、
    僕にはどうにもそう思えなくて」

[33]ノルティア氷壁終点の大きな穴のところまでくると…(マップ番号 <10>)

(発生条件)<メサの書>の力を得ていること

解説「<メサの書>から流れ出した気が、空気を換えたようだ。
   風の音が妙にゆっくりとして、
   舞い散る氷片もゆっくりと視界を流れていく。
   どうやら時の流れが一時的に緩まっているようだ。
   落下速度が遅まっている今であれば、
   あそこまでジャンプできるかもしれない」

 以降、普段の2倍ほどの距離をジャンプできるようになる(途中の足場を踏み外すと、塔下層部に落とされてしまう)。

[34]向こう岸に付くと、階段があるので登っていく。

 階段を抜けると、場面は一転して、溶岩が降り注ぐ赫一色の世界。

解説「ダームの塔――バーンドブレス溶岩地帯」

ソーサリアン「氷の次は、焔か…たまったもんじゃないな…」

 バーンドブレス溶岩地帯は、「暗き沼の魔法使い」の迷路のように、左右、手前、奥に移動できるマップ構造となっている。ただし、マップ間の通路では溶岩や間欠泉が噴き上げ、移動を妨げる。溶岩や間欠泉の出る場所は一定時間おきに変わり、マップ構造も動的に変化する(map.ppt P7の道は一例)。

[35]溶岩地帯を進んでいくと、開けた場所に出る(マップ番号 <17>)

 奥に扉があるが、現時点では閉ざされている。

ソーサリアン「いやな感じだ。…この感じは――来るぞ!」

 溶岩から首だけになったピクティモス(ダレス)が現れる。

ソーサリアン「ダレス!」

ダレス「いつまでも後れをとっていては、
    ファクトさまに申し訳が立ちません。
    そろそろ、決着をつけさせてもらいましょうか」

 ピクティモスとの3回目の戦闘開始!

 頭だけになったピクティモスは2つに分身しながら、ソーサリアンにアタックしてくる。ただし、片方は幻なので、ダメージを与えることができない。本体側は、目の部分に対してのみ物理攻撃が可能(一度ダメージを与えると、幻と本物が入れ替わる)。

 また、鎌による遠隔攻撃も健在で、しかも地面に鎌が当たると、溶岩が地面全体に流れ出るので要注意(一定時間経つと溶岩は止まるが、パーティ全体がダメージを受けるので事前に鎌を叩き落としておくのが望ましい)。

[36]勝利すると…

ダレス「うぉ、うおおおぉぉぉ…」

解説「魔物の頭が崩れ落ち、中から古びた書物が転げ落ちた。
   <ジェンマの書>を手に入れた」

ソーサリアン「ダレス、とどめだ――!」

ダレス「隠れ里ラミアに行ってごらんなさい」

ソーサリアン「――!?」

ダレス「我ら魔軍が気づかなかったとお思いか。今頃は――」

解説「ソーサリアンが怯んだ一瞬の隙に、ダレスは靄となって消えていった。
   またもや逃げられたようだ」

ソーサリアン「ラミアの村が心配だ。戻ってみよう」

 なお、この時点では奥の扉は開かず、先に進むことはできない。

[37]ラミアの村に戻ると、村の家々は焼かれ、無残な状態に。

 村の人に話しかけても、以下のような返答が戻ってくるだけになっている。

村人「%&$♪$?」

解説「わけのわからないことを呟くのみで、話が通じない。
   どうやら魔物の瘴気で正気を失っているようだ」

 また、アドルと少女フィーナはいなくなっている。

[38]<ロダの樹>イベント(マップ番号 <14>)

(発生条件)<ジェンマの書>の力を得ていること。

解説「大木に近づくと、大木から低いしわがれた声が聞こえてきた。
   どうやら大木が話しかけているようだ。
   知恵を司る<ジェンマの書>の力である」

大木「おぉ、儂の言葉が理解できるのだな。
   儂はロダ。古のイースの時代から、ここで人の営みを見守ってきた。
   イースのすべての元凶は<クレリア>にあるのだ」

ソーサリアン「クレリア…?」

ロダ「そう…エステリアでは銀と呼ばれる鉱物だ。
   クレリアによってイースは富み、クレリアから抽出される魔力によって
   イースは四囲の侵略からも護られ、永久の繁栄を謳歌するに見えた。
   しかし、銀から得られた魔力は、
   同時に闇の生き物を産んでしまったのだ。
   2人の女神と6人の神官は、クレリアを地下に封印したが、
   既に発生してしまった魔の力は止められなかった。
   イースは魔に蹂躙されたのだ」

ロダ「人々が魔の恐怖におびえる中、女神が我われの前から姿を消した。
   その後ほどなくして、魔の襲撃は止んだ。
   しかし、人々は二度と女神の姿を見かけることはなかったのだ」

ロダ「それから700年の年月が流れ、人々はクレリアを、
   銀という名前で掘り出してしまった――
   銀は魔を呼び醒まし、
   魔の力は、心の神官ファクトの精神を蝕んでいったのだ」

ソーサリアン「ファクト…!」

ロダ「ダルク=ファクト、それがエステリアを脅かす魔の総統の名前だ。
   奴は、もともとは6神官を束ねた、心の神官の末裔。
   心を司るがゆえに、魔の影響も受けやすかったのだろう。
   魔に心を奪われた奴は、
   その絶大なる力でもって魔軍を率いておるのだ」

ロダ「しかしファクトは、自らの心が魔に奪われることを知っておった。
   あらかじめ<ファクトの書>を私に委ねていたのが、
   不幸中の幸いでもあった。
   さあ勇者よ、<ファクトの書>を、今こそお主らに託そう」

解説「<ファクトの書>を手に入れた」

ロダ「ファクトを…誇り高き心の神官に、死の安らぎを与えてやってくれ」

[39]ラミアの村のイベント(マップ番号 <18>)

(発生条件)<ファクトの書>の力を得ていること。

解説「<ファクトの書>が輝きを増して、村全体を覆っていく…
   ファクトの強固な精神が魔の瘴気を遮る盾となっているのだ。
   伴い、虚ろであった村人の眼に正気の光が甦ってきた」

 村人が元に戻った後、それぞれに話しかけると…

スラフ(男)「突然、魔導士どもが現れたんだ…
       その後は、全然覚えていないな…」

タルフ(男の子)「お姉ちゃんが、フィーナ姉ちゃんが攫われちゃった〜」

マリア(若い女)「魔導士たちは、私たちには見向きもしなかったわ。
         最初から、
         あのフィーナという娘を狙っていたのかもしれないわね」

ラーバ(老人)「魔導士たちが言っておった。
        捕えた女は、ラドの塔へ連れて行くと…
        ラドの塔?
        あぁ…
        ダームの塔から連絡橋で結ばれている小さな塔のことじゃ。
        バーンドブレス溶岩地帯の、
        もうひとつ上の層から繋がっているはずよ」

ジェバ(老婆)「ラドの塔の五点鐘は、処刑の合図。
        囚われた者は無残に殺されるそうな」

 その時、鐘がひとつ鳴る。

ジェバ「おぉ、恐ろしや…処刑が、処刑が始まる…」

ゴート(橋番)「残念だが、まだ橋は修理中だぜ。
        もう少し待ってくれよな」

ソーサリアン「仕方がない。まずは、他に進める道がないか探してみよう」

[40]ノルティア氷壁のイベント(マップ番号 <8>)

(発生条件)<ファクトの書>の力を持っていること。

解説「<ファクトの書>の光がソーサリアンの周囲を押し包み、
   薄い膜を形成した」

 ソーサリアンの周囲がシャボン玉のようなもので包まれる。

ソーサリアン「これで先に進め、というのか…
       ゆらゆらして心もとないが、進むしかないだろう…」

 水の中に入ると、飛び込むと…

解説「泡は<あいふぉん>を上下左右に傾けることで操作できるぞ。
   自動で動いていくから、壁に当たらないようにゆっくり進め!
   途中、水流が吹き付けるところもあるから要注意だ」

 もしも途中で泡が壁に当たってしまうと、シャボン玉が割れてGame Over。
 無事に水路を抜け、小さな岩棚に出ると、シャボン玉は消える。
 岩棚には宝箱があるので開けると…

解説「<銀のハーモニカ>を手に入れた」

ソーサリアン「これはレアが持っていたものか。
       どうして、これがこんなところに…?」

[41]岩棚から元に戻る方法を探していると(マップ番号 <20>)

 2回目の鐘の音が響き渡る。

ソーサリアン「これで2回目…あまり時間はないな」

 その時、氷壁の一部が割れて、ドギとゴーバンが現れる。

ドギ「助けに来たぜ!大丈夫か、ソーサリアン!」

ソーサリアン「ドギ、もう怪我はいいのか」

ドギ「おかげさんでな。この通り、何枚でもぶち破れるぜ!
   そうだ、ルタがおまえらと話したがってたぜ。あとで行ってやんな」

 ゴーバンに話しかけると…

ゴーバン「<ロダの樹>と話したというのか…
     おまえさんたち、本当に驚くことばかりしてくれるな。
     ダルク=ファクト…それが魔物の総統の名前か…
     よし、俺たちも別ルートで上に向かうつもりだ。
     気を付けていけよ」

 ドギのあけた穴から塔下層部に戻ることができる。

[42]6神官の間でルタとの会話(マップ番号 <3>)

(発生条件)ドギ/ゴーバンに氷壁で助けられていること。

ルタ「おぉ、大変なことが判りました。
   やはり鍵は銀にあったのです。
   銀は魔を産み出す源泉であると同時に、力の源でもある。
   魔を斃すには、銀で創られた武器が欠かせません。
   しかし…銀はすべて魔物におさえられているはず。
   銀の武器など、どこを探せばあるのか…」

[43]ラミアの村に戻り、橋番に話しかけると…

(発生条件)ルタと銀の武器の話をしていること。

橋の番人ゴート「おぉ、あんたたちか。ようやく橋の修理が終わったんだ。
        良かったら使ってくれ。塔の上層階に出られるはずだぜ」

[44]橋をわたり、階段を上ると…(マップ番号 <21>)

 <ダームの塔>上層部に出る。その時、3回目の鐘の音が鳴る!

ソーサリアン「3回目の鐘の音が…もういよいよ猶予はないぞ」

 なお、マップ番号 <22>で閂を外すと、バーンドブレス溶岩地帯⇔上層階との行き来が可能になる。

[45]聖獣ルー(カンガルーのような生き物)との出会い(マップ番号 <26>)。

(発生条件)初期状態

解説「魔物がこちらをじっと見ている。なにか伝えたさそうだ」

魔物「%&=#$¥…」

解説「しかし、なにを言っているのか、ちっとも理解できない」

(発生条件)<ジェンマの書>の力を得ていること。

解説「魔物に近づくと、少年の声が聞こえてきた。
   知恵を司る<ジェンマの書>の力が、
   魔物の言葉を翻訳しているようだ」

魔物「あぁ、良かった。僕の言葉が通じるのですね!
   僕です。アドル、アドル=クリスティンです…!」

ソーサリアン「アドル、アドルなのか…!」

アドル「そうです。急に、魔物の一群が現れて…
    僕の力ではどうすることもできませんでした…
    気が付いたら、僕はこんな姿になってしまって。
    村では村の人たちが追い立てるので、
    しかたなくここまで逃げてきたんです」

[46]<ラドの塔>への連絡橋に入ると…(マップ番号 <23>)

(発生条件)初期状態 or <メサの書>の力を持っていない場合。

解説「不快な不協和音が響き渡り、四肢から力が抜けていく。
   このままでは危険だ。いったん、引き返そう!」

 そのまま、その場にとどまっていると体力が激減し、Game Over。
 連絡橋から出ると、4回目の鐘が鳴る。

ソーサリアン「4回目か…!急がねば…」

[47]再び<ラドの塔>の連絡橋に入ると…(マップ番号 <23>)

(発生条件)<メサの書>の力を持っている場合。

解説「<メサの書>から流れ出した気が、時の流れを捕えたようだ。
   不協和音の響きが緩やかになり、
   力もそれほど奪われなくなっているようだ」

ソーサリアン「今のうちに、急ごう!」

 画面の上に、map.pptx P11のような赤いゲージが表示される。

解説「赤いゲージが中央よりも右に傾くと、時間はより遅く流れ、
   体力の減りも緩まるが、その分、
   <メサの書>の力の持続時間は短くなる。
   左に傾くと、その逆だ。
   赤いゲージは、<あいふぉん>の左右の傾きで調整できるぞ。
   バランスを考えて進もう」

 途中にはモンスターや地形的なトラップもあるが、基本的にiPhoneを水平に保って(赤いゲージが中央にくるようにしながら)進むのが望ましい。<メサの書>の力は、一定時間で切れてしまい、それ以降は最初と同じく、体力は激減するので要注意。

[48]<ラドの塔>に出ると、結界の中にフィーナ&レアが捕えられている。

 傍らには死刑執行人となる魔物の姿もあり(マップ番号 <24>)。

レア「来てはダメです――!」

 そして、高見の鐘撞き台には霊体となったダレスの姿がある(マップ番号 <25>)。

ソーサリアン「ダレス――まだ生きていたのか…!」

ダレス「フフフ…あなた方に一矢報いるまでは死んでも死にきれません…
    所詮、あなた方の力が、魔物には及ばぬことを知りなさい!」

解説「そういうと、ダレスは最後の鐘を撞こうとした」

 その時。

謎の声「そうはいかないぜ、魔物さんよ!」

 壁を叩き割ってドギ登場。死刑執行人は切り伏せられる。
 また、天井から舞い降りたゴーバンがダレスを切り伏せる!

ソーサリアン「ゴーバン!ドギ!」

ドギ「よう、待たせたな。え、待ってないって?そう言うなよ…」

ゴーバン「忘れてもらっては困るな、俺たちもいるということを」

ダレス「まさか…まさか…うおおぉぉぉ…!」

 ダレスが赤い光塊となって逃亡を図る。

ゴーバン「ソーサリアン、逃がすな!」

解説「ダレスを逃がすな!
   ダレスの逃亡路が赤い光点で表されるので、タップして逃亡路を防げ。
   ゴーバンの指示で<あいふぉん>の向きを左右に向けると、
   背景も90°回転するぞ」

 以降、ゴーバンから「左だ!」「右だ!」のような声がかけられるので、iPhone端末の向きを変えると、背景も90°切り替わる(map.ppt P13参照)。

 そこで赤い点が現れたら、そこをもぐらたたきの要領でタップすると、ダレスが逃げられなくなる(もたもたして逃がしてしまうとGame Over。この直前にオートセーブ)。

ソーサリアン「ダレス――逃がさない!」

ダレス「うぉぉぉ…!」

 何度か逃亡を妨げると…

ダレス「うおぉぉぉ…無念、無念…口惜しや…」

解説「ダレスは力尽きたように床の染みとなって…やがて消えた」

ソーサリアン「最後まで、しぶとい奴だったな」

 結界が消えるので、フィーナとレアのところに駆け寄る。

ソーサリアン「2人とも囚われていたなんて。
       無事でよかった。そうだ、これは君のものかい?」

解説「<銀のハーモニカ>を、レアに手渡した」

レア「廃坑で落としてしまって…その後、魔物に囚われてしまったのです。
   そうだ、ハーモニカのお礼に一曲お聞かせしましょう」

 ハーモニカでテーマ曲<Feena>。吹き終わると…

解説「清浄な空気がラドの塔を、そして、ダームの塔を満たし、
   魔の瘴気が弱まったように感じる」

 それぞれに話しかけると…

レア「ダルク=ファクトの魔力は、ダレスの比ではないはずです。
   その瘴気を防ぐ方法を整えておくと良いでしょう。
   その術は…、もうあなたたちは備えているはずです」

ソーサリアン「レア――なぜ、君がそのようなことを…?」

レア「……」

フィーナ「アドルさんが最後まで私を護ってくれたのですが、
     結局、こんな風に捕まってしまって…
     アドルさんは…そう、無事だったんですね、良かった」

ゴーバン「さあ、お嬢さんたちは俺たちに任せて、お前たちは先に行け!」

 ラドの塔から出ると、連絡橋の不協和音は消えている。

[49]アドルのところまで戻ると…(マップ番号 <26>)

(発生条件)レアに<銀のハーモニカ>を渡していること。
 アドルが元の姿に戻っている(装備は「クレリアソード」)。

アドル「ハーモニカの音色が響いてきて…そしたら、元に戻れたんです。
    そうですか…フィーナも無事に…よかった」

アドル「どうでしょう。僕も奴らに一矢報いてやりたい。
    でも、僕にはまだその力が足りないんです。
    どうでしょう。一緒に連れて行ってはくれませんか」

 アドルが再び仲間になる。

[50]ダームの塔最上階へ(マップ番号 <27>)

(発生条件)初期状態

解説「ルタは魔に打ち勝つには、銀の武器が必要だと言っていた。
   まずは、武器を探すのが先だ」

(発生条件)アドルを仲間に加えた後。
 扉を開くと、通路が続いており、随所にこれまでに会った仲間たちが立っている(マップ番号 <28>〜<30>)。

ルタ「さあ、お急ぎなさい。こちらです!」

ドギ「あとは、おまえらに任せたぜ!」

ゴーバン「俺たちはここで追っ手を食い止める。頼んだぞ!」

フィーナ「ソーサリアン、アドル…気をつけて…」

レア「ダルク=ファクトは、最強の神官ファクトの末裔。
   その瘴気には、常人では数分と耐えることはできないでしょう…
   お気をつけて」

[51]そして、最後の扉を抜けると、最上階。

 ダルク=ファクトが立っている(マップ番号 <31>)。

ファクト「お前たちが、ダレスを苦しめたソーサリアンだな。
     そして、そこにいる赤毛の小僧がアドルか…
     どちらも私の計画をずいぶんと狂わせてくれたようだな」

ソーサリアン「お前が――狂った神官の末裔、ダルク=ファクトか…!」

ファクト「なんとでも言うがいい。
     最後の<ハダルの書>を私が持っている限り、
     お前たちはイースの書をそろえることはできんのだ。
     もっとも、神官ファクトがおのれの書を奪われ、
     代わりに<ハダルの書>ごときを護ることになろうとは、
     なんともしまらん話ではあるがな。
     ここで我が<ファクトの書>も返してもらおうか。行くぞ!」

[52]ファクトとの最終決戦開始!

(発生条件)<ファクトの書>の力を得ていない場合。

解説「ダメだ。奴の瘴気で体力が奪われていく。
   奴の瘴気を防ぐ術を探さねば」

 いったん、撤退。

(発生条件)<ファクトの書>の力を得ている場合。

解説「<ファクトの書>が怒りを噴き出すように震え、
   巨大な盾のようなものを吐き出した。
   盾ごしだと、ダルク=ファクトの瘴気がだいぶ和らぐようだ」

 盾が頭上に現れる。

解説「盾は<あいふぉん>を左右に傾けると、
   ソーサリアンの周囲を円周上に移動するぞ。
   これでダルク=ファクトの瘴気を防ぎながら戦え!」

 ファクトとソーサリアンの間に盾がないと、瘴気で体力がどんどん減っていく。
 常にファクトに対して盾が間に挟まるように移動させながら、戦う必要がある(map.ppt P12)。

ファクト「<ファクトの書>の力か…
     この私の力を、ファクトがはばむというのか…!」

[53]戦闘に勝利すると…

解説「ファクトの衣から、最後の<ハダルの書>が滑り落ちた。
   <ハダルの書>を手に入れた。
   ダームの塔のざわめきが鎮まり、魔物の気配が引いていくのを感じる」

[54]エンディング(The Morning Grow)。

アドル「これで――本当にエステリアの脅威は去ったのでしょうか…?
    僕は、もう少しここでイースの謎を調べていきたいと思います」

ソーサリアン「そうか…それならば、ここでお別れだな。
       イースの書は、君が持っているといい」

解説「6冊のイースの書をアドルに渡した」

アドル「ありがとうございます。ペンタウァにもいずれ伺います」

 最上階から出ようとすると…

解説「ハダルの書。
   イースは、クレリアという金属を生み出したことにより栄えた。
   山にそそり立つサルモンの神殿はイースの繁栄ぶりを示していた。
   そんな、ある日。
   突然、繁栄の日々は終わりをつげ、恐ろしい災厄が訪れたのだ」

 最上階から出ると、それぞれと会話。ただし、レアとフィーナはいなくなっている。

ゴーバン「ファクトを斃したんだな…
     魔物たちが波が引くように消えていったよ。
     レアとフィーナ?そういえば、姿が見えないな。
     さっきまでは確かにいたんだが」

ドギ「おぅおぅ、遅かったじゃねぇか。
   ここで背後を守ってやった俺さまに感謝しなよ。
   え…おかしらのおかげじゃないかって…?そりゃねぇぜ」

 会話を終えて、その場を離れようとすると…

解説「トバの書。
   イースは、二人の女神と六人の神官により治められている。
   女神は、我々の生きがいであり、イースの象徴でもあった」

ルタ「アドルさんは…そうですか、残られましたか。
   彼には、まだやることが残っているのでしょう。
   そんな気がしてなりません」

 会話を終えて、その場を離れようとすると…

解説「ダビーの書。
   災いについて話そう。
   あいつは突然現れ、町を襲った。
   噴き出た溶岩は野原を焼きつくし、我々はその中を逃げ惑った。
   クレリアが、すべての災いの源らしい。
   我々はクレリアを地下深く封じる。
   あれに手を出したとき、この世に災いが舞い戻るだろう」

 最上階エリアから抜けると、場面は変わって、ラミアの村。

スラフ(男)「魔物が消えた…俺たちは助かったのか…」

タルフ「僕見たんだよ、塔の頂上から光が登っていったんだ。
    光の中には、誰かいたんだけど、誰も信じてくれないんだ」

マリア(若い女)「フィーナですか?
         一度、レアという娘と連れ立って
         村に戻ってきたんですけどね、
         そのまま私たちに別れを告げると、
         連れ立っていってしまいました。
         不思議な娘たちでしたね…」

ラーバ(老人)「ありがとう、ありがとう、そしてありがとう…!」

ジェバ(老婆)「これで平和が訪れるのかのぅ…」

ゴート(橋番)「俺の名前はゴート=ダビー。覚えていてくれよな!」

 ひととおり会話をして、村を出ようとすると…

解説「メサの書。
   我々は、ついにサルモンの神殿に追い詰められてしまった。
   6体の巨大な魔物が手下を従えて、どんどん迫ってくる。
   我々はいったんこの地を離れることにした。
   再びここへ戻ってこられることを信じて」

 場面は変わって、ロダの樹。

解説「ロダの樹はもはやなにも語らなかった。
   たださわさわと梢を鳴らし、
   その姿はただの大木に戻ったように見える」

ソーサリアン「ロダの樹よ…ありがとう!」

 その場から去ろうとすると…

解説「ジェンマの書。
   あいつが魔物を引き連れて迫ってくる。
   人々がその恐怖におびえる中、女神が我われの前から姿を消した。
   それ以来、女神の姿を見た者はなかった」

 場面はダームの塔下層部に移動する。
 ペンタウァに戻ろうとすると…

解説「ファクトの書。
   あざやかな朝焼けの映える朝、突然、あいつの追撃が止まった。
   なぜだかはわからないが、これは喜ぶべきことだ。
   イースから災いが消えたのだから。
   再びあいつが現れた時のために、
   イースを結集した力をここに封じ込めておく。
   6冊の本を手にしたものに力が与えられ、
   その者こそ、平和を導く指導者となるのだ」

(End)