はじめに〜クラウド時代のTRPG〜
ソーサリアン Nextの3本柱
世界を<遊ぶ> 世界を<創る> 世界を<育てる>
- 育てること(TRaining)
- 演じ、遊ぶこと(Playing)
- 世界を創り、皆がより集まること(Gathering)
ソーサリアン Nextでは、これらの柱がひとつのゲームの中で密接に絡み合い、ひとつのゲーム世界を形成していく。
TRPGの世界では、ひとりがマスターであり続けることはない。
時として、マスターとなり、プレイヤーとなり、さまざまな役割を担い、ゲームを形成していく。
Nextの世界も同様だ。
時に、シナリオの提供者、イベントの開催者となり、時に冒険者となり、時にギルドの運営者となり、ひとりのプレイヤーがさまざまな役割を担いながら、遊び、世界を創っていくのがNextなのだ。
プレイヤーは世界を創ることでギルドを育て、ギルドを育てることで主人公たちを育て、別世界に分け入ることで、新たな世界を創る力を得られる。 [id:sorcerian:20160725]
I. 演じる
Next世界のプレイヤーキャラクターは、いわゆるレベルを持たない。戦い、守り、開拓する――さまざまな行動がそのままキャラクターの経験となっていく。
剣士や魔法使いといったクラスも持たない。剣士が魔法を使っても構わないし(もちろん能力によって向き不向きはある)、その逆もありだ。
時間 [id:sorcerian:20151120]が経過していく中で、積み重ねられた経験によって、次第と向き不向きが作られていき、キャラの特質が浮かび上がっていく――行動重視の原則が、Nextスタイルだ。 [id:sorcerian:20151207]
成長の中で得られるであろう<称号>は、そのキャラの役割を明確にし、新たなステータスを築いていくだろう。 [id:sorcerian:20160523]
世界の人々との会話は、そのままキャラクターの人格を形成していく。 [id:sorcerian:20160425] 職業要素は、冒険中の主人公とはまた違った、街の中での住人としての人格を養っていくことだろう。 [id:sorcerian:20160411]
II. 創ること
Next世界では、作り手の想像を妨げないことを目的とする。
あらゆるジャンルのシナリオを受け入れるという意味で、GURPS(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9)の世界に近いかもしれない。世界観はあくまでシナリオに委ねられるもので*1、ソーサリアンシステムで実現されるのはルールのみで構わない。 [id:sorcerian:20151024]
Nextで提供されるシナリオ開発環境もまた、物語の執筆を主軸に置くことになるだろう。さまざまな物語を受け入れるための機能には拘る反面、マップ/モンスターなどには一定の制約を設け、一定品質のシナリオ地盤を短時間で開発できるシンプルさを目指す。 [id:sorcerian:20160829]
追加シナリオは、作り手に素材を提供すると共に、新たな世界のアイデアを提供する源でなければならない。
III. 育てる
Next世界のポリシーは、キャラ育成のためのさまざまな<軸>があること。
シナリオと共に拓けていく幾百幾千の種族 [id:sorcerian:20151012]、キャラを特徴づける7種のスキル(スキルそのものの種類ではない!) 、そして、武器/防具も自在に材質から刃長/幅、形状、などなど、自在にカスタマイズが可能だ。 [id:sorcerian:20160104]
これらの要素を組み合わせ、キャラクターの特性を更に伸ばし、ピーキーな性能にもっていくも良し、弱点を補いながらバランスの取れた堅実な冒険者を育成することもできる。
そして、ギルド [id:sorcerian:20151108]。それは、プレイヤー個々人に割り当てられる冒険者集団の単位だ。世代交代によってキャラそのものは入れ替わっていく中で、ギルドを中心に、プレイヤーは成長を実感できる。
ギルドが成長することで、所属するキャラはより強く、より賢くなる。男女が結ばれ、子孫を残し、子孫はより逞しく成長していく [id:sorcerian:20160228]。
成長したギルドはより世界に影響を及ぼし、新たな世界を創造する力を得ることになるだろう……