はじまりのゼロ TS「ゼロの創造」（ストーリー後編）
フェイズ１０：いにしえのダンジョン（「いにしえのダンジョン」より）
※マップだけを利用した迷路です。原作の特別ルールは適用しません。
ポイント0001 泉の部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
部屋の壁には泉がある。
１回目のみ。ドギが生きている場合：
ドギ「なんだあ、ここは？ とにかく行ってみるか。」
どこへ行きますか？
ポイント0002 モンスターの部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
４羽のコカトリスがいるが、触れる事もできず、攻撃も受けない。
１回目のみ。ドギが生きている場合：
ドギ「なんだあ？ このモンスターはみんな幻影だぜ。」
どこへ行きますか？
ポイント0003 石版の部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
壁には石版がある。
石版「You must record structure of this dungeon if your life is precious.」
どこへ行きますか？
ポイント0009 石版の部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
部屋の中心には石版がある。
石版「You will come again on this dungeon.」
どこへ行きますか？
ポイント0010 階下の部屋
階段を下り、何もない部屋を少し進むとユーデリアの声が聞こえる。
ユーデリア「神を畏れよ。さもなくば、破滅は免れぬ。」
ドギが死んでいる場合：
ユーデリアは出現しない。
ドギが生きている場合：
ドギ「なに言ってやがる！ 民衆を苦しめて、何が神の使徒だ！」 部屋に神官服を着た巨人が出現する。巨大化したユーデリアだ。 ユーデリア「どうした。これでも畏れぬか。わしは人知を超えた救世主だ。」 ドギ「笑わせるな！ 全て幻影だろう？ コケ脅しもいい加減にしろ！」 ユーデリア「お前は盗賊じゃな。何を生意気な。」 ドギ「俺はお前のカラクリを調べる為、盗賊団に紛れ込んでいた。 はっきり分かったぞ。 お前は民衆の不安につけ込み、未来の姿と称して幻影を見せ、 盗賊を使って信者となった者から金を巻き上げている ただの詐欺師だ！」 ユーデリア「浅はかな。わしは人を差別せぬ。 わしから見れば盗賊とて民衆のうちであり、 わしの信者の一員じゃ。 信じる者の望みに応えるは、創造神のご意思。」 ドギ「ああそうかい。悪事を認めるって事だな。 おい、アドル！ 聞こえるか？」 姿はみえないが、声が聞こえる。 アドル「ああ、聞こえるよ。」 ドギ「化けの皮は剥いだぜ。もういいか？」 アドル「面倒かけたね。やはり盗賊の世界に入るにはドギが適任だよ。」 ドギがパーティから外れた。 メッセージ「ドギが壁にパンチを繰り出した。」 壁が崩れ、大穴が開く。 穴から赤毛の剣士、アドルが姿を現した。 ユーデリア「お、お前たち、わしの世界で勝手な事は許さぬぞ！」 アドル「ここは想像の世界だね。 想像力を具現化できる存在が、創造者だよ。 世界の破壊は想像の世界までに及んでいるんだ。 このダンジョンは、誰かが想像したものをマネただけだね。 あなたは、本当に創造神の声を聞いているのかい？」 ユーデリア「聞いているとも・・・ この世界が滅びに向かう理由はわしだけが知っている。」 ドギ「じゃあ、ペンタウァはなぜ滅びたのか、 なぜ滅びを止められなかったのか、言ってみろよ！」 ユーデリア「・・・恐ろしい。 創造神に疑問を投げかける事など誰もできはしないのじゃ」 ドギ「ごまかすな！ それはお前が腰抜けだからだよ！」 ユーデリア「おのれぇ、無礼者！ ここから出さぬぞ！」 地震が発生する。下りてきた階段は崩れてしまった。上る事はできない。 地震は続き、天井の破片が落ちてくる。 アドル「早く、この中へ」 アドルとドギが穴の中に入っていく。
ポイント0011 ラミアの村
ここはイースの世界。ラミアの村である。
アドルとドギがいる。
アドル「ドギには盗賊団に入って ＜金の卵＞探しを手伝うように依頼していたんだよ。」 ドギ「俺のできる事はここまでだ。 ソーサリアン、ユーデリアはきっと森から逃げ出そうとするだろう。 元の世界で＜金の卵＞を追うんだ。」 アドル「ここでお別れだね。幸運を祈るよ！」 ドギ「じゃあな！」
フェードアウト。
フェイズ11へ移行。（フェイズ11 0009に進む）
フェイズ１１：フリージの森（「深き森の魔女」より）
ポイント0003 魔女の家
家の周りを取り囲んでいた４人の盗賊は、全員石化している。
魔女の家に入らない：
どこへ行きますか？
魔女の家に入る：
（１回目のみ）
中には、森の魔女フリージと弟子ロキアがいる。
ロキア「無事でよかったわ。 でも、＜金の卵＞は、ユーデリアの手に渡ってしまったの。」 フリージ「ユーデリアは、＜金の卵＞の力で異世界に旅立ったのじゃ。 そこはユーデリアが夢に見ていた、創造神の世界じゃ。 奴は夢の啓示を創造神の意志と信じていたのじゃ。 その世界に旅立つため、奴は＜金の卵＞を欲しておった。」 ロキア「ユーデリアが旅立ったとき、少しの間、異世界と空間が繋がったの。 そしたら、向こうの世界からモンスターが押し寄せたのよ。 モンスターの攻撃で盗賊や信者達は石化してしまったわ。 どういう事かしら。」 フリージ「それは、あっちの世界に行かねば分からぬわ。」
（２回目以降）
フリージ「わしは１度だけお前たちを ユーデリアのいる世界に送り込むことができるが、 どうする？」
「いいえ」を選択した場合：
どこへ行きますか？
「はい」を選択した場合：
フリージ「分かったぞよ。ではこの本を持つのじゃ。」 メッセージ「＜英雄の絵本＞を渡された。」 フリージ「その本のしおりを挟んであるページを開くのじゃ。」 ロキア「ここでお別れね。また、会える日があるといいな。」 フリージ「心配するな。この世界はそうたやすく壊れぬわ。さらばじゃ。」 メッセージ「＜英雄の絵本＞を開いた。 そこには、“ゼロの創造 最終章”と書かれていた。」
フェードアウト。
フェイズ12へ移行。 （フェイズ12 0001に進む）
ポイント0011 待機部屋
信者１「恐ろしい・・・。 突然モンスターが現れ、みんな石化してしまったのです。」 信者２「これはまさか、創造神の怒りなのでしょうか。 世界は滅ぶのでしょうか。」 信者３「ああ、ユーデリア様！ どこへ行かれたのですか・・・」
フェイズ１２：いにしえのダンジョン（「いにしえのダンジョン」より）
※マップだけを利用した迷路です。原作の特別ルールは適用しません。
ポイント0003 石版の部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
壁には石版がある。
石版「The magic of Death was invented by OL=DREAK.」
どこへ行きますか？
ポイント0005 泉の部屋
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
部屋の壁には泉がある。
部屋の中心に下りの階段がある。
（１回目のみ）
ユーデリアが倒れている。
ユーデリア「信じてくれ・・・。 わしは・・・騙すつもりはなかったのじゃ・・・。 本気で・・・皆を、救おうとしておっただけじゃ・・・。 創造神は・・・最後の望みじゃった・・・。 だから神の声を・・・できるだけ早く多くの衆に・・・ 広める為に・・・ 魔術と盗賊を・・・利用していたのじゃ。 じゃが・・・お、恐ろしい・・・。 わしが・・・創造神だと思っていたモノは・・・ は、破壊神じゃった・・・。 この下にいるのは・・・破壊神の使いじゃ・・・」 メッセージ「ユーデリアは息絶えた。」 ユーデリア「・・・・」 ユーデリア「・・・・ソーサリアン・・・・」 ユーデリア「驚くでない・・・・儂じゃよ・・・エティスじゃよ・・・ 死人の口を使うのは気持ちよいものではないがな・・・」 エティス「ソーサリアンよ、よくぞここまで来た。 ＜金の卵＞はこの先にいる混沌の許にある。 もうすぐおぬしらの冒険も終わる・・・ いや、ひとつの終わりは始まりでもある・・・。 さあ、行くのじゃ、ソーサリアンよ・・・・」 エティス「・・・・・・・」 エティス「・・・・・・・なに？ ペンタウァがなぜ滅びたか、だと？ … …… ……… うむ…… ここまでやってきたぬしらにならば、 語っておくべきであろうな。 滅びを理解するには、創生を知らねばならぬ。 この世界は、かつて創造神によって創られた。 天地の境すら無い世界――混沌――の中から、原初の力を結集し、 世界を生み出す力、それを持っているのは創造神だけじゃ。 その唯一無二の力に憧れるあまり、人々は創造神を信仰する。 その生まれ変わりのようにふるまう輩――ユーデリアのような――は、 昔から多くいた。 確かに彼らの術は創造神の声を聞くことができるのかもしれぬ。 しかし、彼らは創造神の本質を見抜くことができず、その活動は この世界の創造神信仰を利用した金集めに成り下がっておる。 創造神はわしらの信仰に媚びる存在ではない。 わしらが望むものを与えてくれることはない。 彼は自らが創り出した世界を維持する役目は負わぬのじゃ。 創造神が次に我々に与えるもの――それは何か？ それは、創造の裏にあるものじゃ。 新しい世界を創造するには、まず全てのものを破壊し、 一度ゼロに戻す必要があるのじゃ。 ゼロを創造する力。 それが、創造神の持つ他の追随を許さない恐るべき力なのじゃ。 ユーデリアはそれを読み違えた。 奴が破壊神としていたものこそ、創造神の本質。 つまり、創造神と破壊神は表裏一体という事じゃ。 わしらは、混沌の原初が集うた存在を、 破壊神、あるいは暗黒の竜――キングドラゴンと呼ぶ。 キングドラゴンは、物質界を散逸させ、混沌の中に呑みこむことで、 天上界の、七惑星の神々の力をも己が懐に取り込もうする存在じゃ。 力の奔流、無秩序な力の決壊、渦巻く暗黒―― それが暗黒竜の本質であり、唯一の在り方であるとも言えよう。 そこに、我々が言うところの意志は存在せぬ。 ただ、本質への回帰があるのみなのだ。 暗黒界から流れ出る原初の力――混沌は、物質界に力を与え、 天上界から流れ出る七惑星の恵みが、それに形を与える。 そして、時の流れと共に、物質は滅び、破壊される。 それは創造神が生み出した世界の理じゃ。 滅び、解放された力は、天上界へ、暗黒界へと還っていくのだ。 物質界とは、 天上界と暗黒界の力を還流させるための＜場＞であるとも言えるかな。 その渦の中で世界は安定を保ち、 力がひとところに澱むことなく発展してきたのだ。 しかし、 天上界の本質が秩序であるのと同じく、 暗黒界の本質は混沌にある。 秩序ある混沌の流れとは、 そもそもが矛盾であり、不安定な安定であったのだよ。 混沌が性たる暗黒界の力は、やがて大きな流れとなって、 物質界を、ペンタウァを襲った。 それを破壊神の侵略として、戦いを挑むか？ 創造神の次の世界の創造として、共生の道を探すか？ 創造神信仰の本質は、そこにあるのじゃよ。」 エティス「なに、心配するでない。 この世界とて、なにもしておらぬわけではない。 あの赤毛の剣士や儂のような 破壊神の目の届かぬ＜絆人＞が存在しておるのじゃからな。 さて……すっかり長く話し込んでしまった。 さあ、行くがよい。 儂の蒔いた種が、そろそろ芽吹く頃合いじゃ。 ぬしらもまた、その種のひとつ。 ここで立ち止まっていてもらっては、困るのだよ」 メッセージ「エティスは少し口元に笑みを浮かべた後、瞼を閉じた。 ユーデリアの死に顔は、もうなにも語る意志はないようだ」
（２回目以降）
メッセージ「ユーデリアは死んでいる。」
どこへ行きますか？
ポイント0006 石版
石造りのダンジョン。四方の壁に扉がある。
壁には石版がある。
石版「The magic of Death leads Chaos to the world.」
どこへ行きますか？
ポイント0010 階下の部屋
階段を下り、部屋を少し進むと神官服を着た巨大な獣人、ブザッティがいる。
ブザッティは本シナリオのボスモンスター。
２本の剣で攻撃してくる。
攻撃魔法は、DEATH、DEG-DEATHとNOILA TEMのみが有効である。
ブザッティを倒すと：
メッセージ「＜金の卵＞を得た。 ＜金の卵＞は手の中で光り輝いた。」
キャラクター達を残して背景がフェードアウトし、金色の光だけの背景になる。
メッセージ「＜英雄の絵本＞からも同じ色の光が漏れている。 光を放っているページを開くと、そこには、次の記述があった。 ＜ゼロの創造＞ - 完 -」
金色の光は輝きを増し、白い世界となる。
キャラクター達も白い世界に飲まれていき、エンディングへ。
(End)
