新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

日本昔話ソーサリアン(外伝)

[管理人註]
こちらは、日本昔話ソーサリアン(勝手略:ジャクソン)の外伝として、上様さんが(推定)2時間で完成させた突貫シナリオ。2014/04/01の消費税8%増税記念?に、ジャクソン8話目として執筆戴きました。日本昔話と言いながらも、こちらは古事記ベースのお話です。

※ストーリー後半告知時の王さまbotとの会話より(http://togetter.com/li/480646?page=14 03/31 21時付近です)

序章

東方の地・日本で全ての災厄を収めて帰って来たソーサリアン達。
その偉業は王宮だけでなく街中でも評判となり一躍人気者となった。
次の冒険までゆっくりと羽根を伸ばそうとしていたところ、又しても王宮から呼び出しがかかった。

王国筆頭魔術師エティスを筆頭に王宮魔法使い達を集めた王様はこう告げる。
「日本での災いはまだ収まっておらんかったようじゃ。邪鬼をもその手駒として扱っていた強大なモノ。正体を確かめ、そして対処してくれぬか」
ソーサリアン達は再び彼の地へと向かった。

概要

日本へ到着したソーサリアン達は天が真っ暗になっている事に驚いた。
今はまだ夜には早いはずだが、なぜ?
近くにいた人にたずねてみると、数日前から急にお日様の姿が消えてしまったとの事。
このまま闇に世界が一生続くのかと皆、声をそろえて心配して、巫女にご神託を授かってもらおうとしているところであった。
巫女の所へとうかがって話を聞くも全く神の声が聞こえないと言う。
ソーサリアン達へ禁断の聖地への調査依頼が。

禁断の聖地とは神々の住まう土地、タカノアマハラであった。
神々の話によると天界では3つの災厄に見舞われていた。
1つ。イザナミカグツチを産み落とす際に死んでしまいイザナギが荒れ狂った。
2つ。イザナギが黄泉の国へイザナミを救いに行くもその変貌に驚愕。イザナミが怒り狂う。
3つ。黄泉より帰ったイザナギより生まれしアマテラスがその弟スサノオの横暴さにより岩戸に隠れてしまい日の光を失ってしまった。

ソーサリアン達は神々の間を行き来し、話を聞いてはちょっとした依頼もこなしていった。

そうこうして、興味をそそる演出により岩戸よりアマテラスを出す事にも成功。黄泉の国にいるイザナミにはイザナギは本当は今でも愛している証の櫛をささげ怒りを鎮静。イザナギにもイザナミよりしたためられた詩を持ち帰る事によりようやく元の状態に。

全ての災厄をおさめたところ、暗雲が立ち込め、恨み節が響き渡ってきた。

その声の主はヒルコ神だったのだ。
産まれてすぐに両親であるイザナギイザナミに捨てられたヒルコはその怨みを果たすべく、両親の創り上げた日本を陥れようとしていたのだった。そのために邪鬼達を兵に攻めさせていたが、ソーサリアン達の活躍により阻止され、再びの侵攻も失敗に終わってしまった。

それならばと、今度は直接、神々へと目標を変え、カグツチ出産時にイザナミの命が危なくなるように仕掛け、黄泉の国ではイザナミの姿を醜くさせるようにし、アマテラスを岩戸に隠れされるようにも、と全ての元凶はこのヒルコの仕業だったのである。

ソーサリアン達は神々の加護とアイテムを駆使して、ヒルコと戦う事となる。
どうにか倒せたヒルコに、イザナギイザナミがかけよると、最後に消え入りそうな声でつぶやいた。

「私はただ…両親に愛されたかっただけだ…」

神々と共にヒルコを祀り下界へ下るとすっかり元通りどころか今までより素晴らしい空気感、情景が流れていた。悲しみを胸にソーサリアン達は城へと帰って行った。

制作秘話

4/1用特別枠に突貫で書き下ろしました。

【日本昔話ソーサリアン本編7話+外伝/番外編 完】