日本昔話ソーサリアン(参:浦島太郎の章)
プロローグ
美しい浜辺が数多く存在している島国・日本。
その近海より"魔"の波動の一端を感じ取ったエティス。
早速、ソーサリアン達は、問題の浜辺の村に寄ってみた。そこには、そんなに古くは感じられない家が幾つかあったにも関わらず、人の気配が感じられずにいた。
情報を得られず困っている中、浜辺でふと発見した老人は語る。
「いかん。海へ近寄ってはならぬ。あそこは全てのモノを奪い去るのじゃ」
海の底より湧き出でる波動は何を意味するのか?
登場人物
老人 | 浜に住む老人 |
---|---|
亀 | 竜宮の使い |
鯛 | 竜宮の使用人 |
ヒラメ | 竜宮の使用人 |
乙姫 | 竜宮城に住む姫 |
敵モンスター
- 龍女:龍神の妻
アイテム
- 玉手箱:不思議な力を持つ折箱
ストーリー
※クトゥルーシナリオではありません。
ソーサリアンが寄った浜辺の村には、村はずれに住む老人1人をおいて他に誰も居なかった。
老人は語る。
亀が海へと人々をいざなっていくのだと。
浜辺で亀を見つけると、背に乗って向かった先は、海の底にある竜宮城だった。
鯛やヒラメに聞いてみると、最近の乙姫は以前と様子がどことなく違うようだと言う。
入室厳禁な部屋からはかすかに人の声が。
それをたどってみると、幽閉された数名の村人を発見する。
城の底に閉じ込められていた村人たちを無事助け出す際に、本物の乙姫も発見。
乙姫の正体は、先に倒した龍神の妻だった。
人間を集めて、その精気を奪っていたのであった。
水中での戦闘のため、思うように動けない。
一度、村へ戻り村人を返すと、最初にいた老人が呼んでいる。
その老人こそ浦島太郎だったのだ。
浦島太郎より玉手箱を譲り受け、再度、龍女の元へ。玉手箱を使うと龍女が吸収していた精気を吸い出し、その能力を押さえ込んだ。
いざ、決戦!
倒した乙姫からは水のような玉が解き放たれ、MERCURY(水星)の効果が元に戻る。
玉を城へ持ち帰り、エンド。
制作秘話
実は、第2章と地続きとも言えるようなお話。
シナリオ作成時に1作づつでなく、7章分を一覧にして見やすくしておいたお陰で、それぞれの厚みや仕掛け、物語の順番、ボスの配置に気配りもしやすかったのです。
第1章が入れ子的な濃厚な話なので、第2章ではやさしめに、しかし、そのままだと薄く感じられるので、連作風にする事で幅を出してみました。
成功してるかは分かりませんが。
ボスをどうするか悩んだものの、これも王道の手法を取ってみました。
しかし、乙姫を直接ボスとするか、替え玉にするかでさらに悩みました。
玉手箱を老化する煙を出す箱、でなく、若さを吸収する箱としてみた。
亀や魚達が人間の言葉を話すのは、乙姫(神)の眷属だからってのじゃダメですか?