時の封土(ストーリー後半)
[15]上層部への階段を潜ると、画面変わって、三度「ドラゴンとたたかう」の洞窟。
倒されたキングドラゴン=ガルシスの屍を前にするソーサリアン。
ガルシス「ソーサリアン――我に情けを。 <%$&##>の呪縛から我を解き放ち賜え… &$+*/は何千年もの永きにわたって、我から、 我が闇の眷属たちからカオスの力を搾取してきたはずだ。 もう…終わりにしてくれ――!」 ソーサリアン「…?」 ガルシス「<%$&##>に縛されし我を、我を…」
画面暗転。再びシャングリ=ラ城。
カーン「どうしたソーサリアン、ぼうっとするのはまだ早いぞ?」 ソーサリアン「……」
[16]ガルシウス城第2層。
第2層に抜けると、第1層は崩れており、戻ることはできない。
ソーサリアン「また一層、鳴動がひどくなってきたようだ…うわっ!」
城が揺れて、床が傾く!
カーン「<あいふぉん>を左右に傾けてバランスを取るのだ!」 解説「床の傾きは、<あいふぉん>の左右の傾き具合で調整できるぞ。 あまり急角度になってしまうと、 下層部に落下してしまうので要注意だ」
既に穴がいくつも空いた床を進んでいくアクション。床はランダムに傾くのでバランスを崩さないようにiPhoneを調整しながら落ちないように(落ちた場合はそのままGame Over)。
[17]しばらく進んでいくと、大広間にでる。
中では、月神が待ち受けている。
ソーサリアン「月神ヴァリアか――!」 ヴァリア「月は光を受けて輝くもの。 されど、光の中では輝くことはできませぬ。 闇の中にありてこそ、 我が月の力も生きながらえることができるのです。 光の王は、そんな理すらお判りにならなくなってしまったのか」 カーン「月神よ、であれば、闇も変われば良いのだ。 時代は移ろい、世界も人も変わらんとしている。 光と闇の在り方さえも。 皆が変わる中で変わらねば、 変わらなかったものこそが変わったということなのだ」 ヴァリア「正論かもしれません。 しかし、なぜ陛下にはお判りになりませぬか。 その正論こそが、 ガルシウス陛下を追い詰められたのだということを」
[18]月神&ガルシウス(鉤爪)との戦闘開始!
月神&ガルシウス(鉤爪)との戦いは、引き続き足場が傾く中、バランスを取りつつの戦闘となる。
◆月神
月神は、すべての魔法攻撃を跳ね返してくるので、魔法の利用は厳禁(回復系魔法も月神自身のものとしてしまう)。
自分自身の攻撃力はそれほどないが、モンスターを召喚してくる。召喚されたモンスターを斃すと、月神が空中から降りてくるのでそこを物理攻撃。しばらくすると、また空中へ逃れてしまう。
水関係の魔法を得意とし、上から滝を降らせてくる。滝はそれ自体は大したダメージではないが、足場をランダムに破壊すると共に、滑りやすくなる(=ちょっとの傾きで落ちてしまう)ので要注意。
◆ガルシウス鉤爪
巨大な両腕(鉤爪)が交互に画面の両側から伸びてきて物理攻撃(毒属性)。
鉤爪はそれぞれ画面の左(右)半分を占めるので、岩棚を使って上下、左右に逃れる必要がある。
月神&鉤爪を両方倒すと、大広間の奥にある上層部への扉が開く。
カーン「月神よ、余を信じよ。七惑星の神々を悪いようにはせぬ」 月神「……」
[19]城第3層(屋外階)
ソーサリアン「これは…」 カーン「随分崩れているな。慎重に、油断せずに行こう」 解説「マップは手前/奥にも続いているぞ。 マップの向きを切り替えるには、 <あいふぉん>の向きを変えてみよう」
マップのシカケはmap.ppt P3を参照。立体的な構造になっており、手前/奥に移動するにはiPhoneの向きを変えることで、マップの視点も90°回転する必要がある(方位センサー)。穴の開いていない足場を探しながら、進んでいかなければならない。
回転しながら進んでいくので、要領を掴むまではマッピングも難しいと思われる。
※他の層と同じく、穴に落ちてしまうとGame Over。
[20]城の中央部分まで進むと、ガルシウス(頭部)が待ち受けている。
ガルシウス「カーン、か…」 カーン「卿とは争いたくないのだ。 もう一度問おう。 矛を収める気はないのか、ガルシウス」 ガルシウス「我が民の死屍を踏み越えたその身で、 なにをいけしゃあしゃあと。 ザナドゥの安定を先に崩したのは、卿ではないのか」 カーン「ザナドゥの四囲はあまりに危うい」 ガルシウス「ロマンシア、イース、イセルハーヤの蛮族どもか。 歯牙にもかけぬわ」 カーン「否。彼らは、もはや蛮族ではない。 歴とした文明を備えた国家であり、 我われと対等に国交を求めてきている。 我われが交わるに値せぬ、 畏れるに足りぬ存在であると見なされれば、 彼らはいずれザナドゥの大地を蹂躙するであろう。 もはや因襲に倣い、 光と闇とで区々とバランスの調整を図っている場合ではない。 光が、闇が、それぞれに未来を拓いていかねばならぬ。 それが<光明の都>ペンタウァの建設なのだ」 ガルシウス「そのような巧言は、 光の民どもが我が版図を侵食する前に弄するべきであったな。 カーン、カーン、クーブラ=カーン、すべては遅いのだよ!」
[21]ガルシウス(頭部)との戦闘開始!
動けるのは現在の足場(画面)固定。ガルシウスは足場の四方の穴に引っこんでは現れ、焔の玉を吐き出してくる。よって、焔が飛んで跳んでくる方向から推察して、頂上部のマップと同じくiPhoneの向きを変えて、ガルシウスのいる方向を表示させる必要がある。
ガルシウスに攻撃できる状態になると、ソーサリアンに重なってドラゴンスレイヤーのアイコンが表示されるので…
解説「ドラゴンスレイヤーの力をガルシウスに投げつけろ! ドラゴンスレイヤーのアイコンをタッチ操作で、 パチンコをはじくようにすることで、斬撃を発射できるぞ」
※ドラゴンスレイヤーの力以外はガルシウスには無効。
ガルシウスのいる方角からは、小型のブルードラゴンが複数降ってきて、それらに当たると、斬撃は弾かれてしまうので要注意。また、しばらく攻撃が当たらないでいると、ガルシウスの体力はどんどん回復していく。
ガルシウスの両目から時折照射される呪い効果のレーザーにも要注意。
[22]ガルシウスを斃すと…
ガルシウス「うおおぉぉぉ…我を斃して、カーン、貴様はなんとする。 闇なき光の世界を築く、と。そんなことができるとでも?」 カーン「思ってはおらぬよ、ガルシウス。 思ってはおらぬから…」 解説「その時、クーブラ=カーンの双眸が妖しく燿った」 カーン「卿には、カオスへ、<時の封土>へと堕ちてもらう。 暗黒竜キングドラゴン=ガルシスとして、闇の王として、 永遠に己の闇を護るが良い」 ガルシウス「……!」 解説「ガルシウスは再び咆哮した。 その時、周囲に七色の光がたなびいた。七惑星神である」
周囲に、七惑星の神々が姿を現わす。
太陽神「我は光源なり。故に、カーン王を支持する」 火星神「闇の王は敗れた。歴史を決めるのは勝者の権利である」 水星神「光と闇の関係には、熟考の必要がある。 結論は出ぬが、しばしは我もカーン王の国土を護るであろう」 木星神「新たな時代の始まりだ」 金星神「静と安定の時代は、剣と魔法の――激流の時代へ移ろうことでしょう。 静と動、それもバランスのひとつの形」 土星神/月神「敗れたからには、新たな王クーブラ=カーンに忠誠を」 カーン「ペンタウァ王国の成立を、ここに宣言する」 解説「クーブラ=カーンは厳かに告げた」 ソーサリアン「カーン王、いったいなにを…!」 カーン「未来へ歩み出したくないのであれば、それも良し。 なれば、カオスの中で時の流れから切り離されて、 五象の魔と共に、永遠とこの時代を繰り返すが良い。 そして、この敗北を繰り返すのだ。 地で滞留せしカオスの力は、 そのまま我がペンタウァの血肉となるであろう」 ソーサリアン「カーン王、それが…それが、王たるものの仕打ちか――! 敗者を永遠の屈辱に縛するなど。あってはならぬこと!」 カーン「ガルシウスの、否、ガルシスの選んだ道だ」 ガルシウス「……!」 解説「ガルシウスは三度咆哮した。 しかし、それは既に敗者の断末魔にすぎなかった」 ソーサリアン「カーン王…!」 解説「その時、ソーサリアンの脳裡に声が響いた」 謎の声「ソーサリアン、今だ! 我が牙より出で、カオスの黒き焔で鍛えし、 <ムラサメブレード>――王殺しの剣でガルシウスを貫くのだ。 <時の封土>に縛されし我が分身を解放するのだ!」 ソーサリアン「ガルシウス…否、ガルシスなのか――!」 解説「その時、腰の<ムラサメブレード>が鳴動し、強い光を放った」 七惑星の神々「王殺しの剣か――!」 カーン「ソーサリアン、裏切るか!」 ソーサリアン「裏切りではない、敗者の…これがせめてもの尊厳だ!」 カーン「七惑星の神々よ――彼奴等を止めるのだ!」
[23]七惑星の神々が動いて、それぞれソーサリアンを止めに入る!
以降は、ボタンアクション。
それぞれ七惑星神が襲い掛かってくるたびに、バーチャルパッドの十字キー、A/X/Zボタンが光るので、光っている間にボタンを押す必要がある。
ボタンを押せると、攻撃回避(次第に2ボタン、3ボタンと難しくなっていく)。
回避しそこねるとGame Over。
七惑星神+カーンの攻撃をすべて回避すると…
ソーサリアン「ガルシウス――!」 カーン「やめろーーーー!」 解説「王殺しの剣が、ガルシウスの眉間を貫いた瞬間―― 轟と音を立てて、水流のようなものが雪崩れ込んでくる! そして、ソーサリアンは気を喪った」
[24]エンディング。「ドラゴンとたたかう」の洞窟。
ソーサリアン「すべて思い出したぞ。 ここで、我われはキングドラゴン=ガルシスを斃して…」 謎の声「そして、ガルシスから王殺しの剣を託されたというわけです」
年齢不詳の女魔法使いが現れる。
ソーサリアン「エスター…あなたなのか」 解説「エスター、ペンタウァ随一の魔法の店のオーナーである」 エスター「そして、この<ドラゴンの祠>を歴代国王より預かる闇公爵です。 光と魔導の都ペンタウァの維持に、 闇は、カオスは、欠かすことのできない力。 ガルシスはカオスから五象の魔を引き出すと共に、 ペンタウァに魔力を供給し続けてきた、 いわばペンタウァの力の源だったのです。 なれど、ガルシスの力が強まりすぎれば、 ペンタウァが脅かされる。 そこで何十年かに一度、ガルシスを屠る必要があった。 そのために選ばれた冒険者、それがソーサリアンというわけです」 ソーサリアン「そして、斃れたガルシスは<時の封土>の中で 屈辱の敗北を繰り返して甦り、そしてまた、 暗黒竜としてペンタウァに魔力を供給しつづけていたわけか。 誇り高き闇の王が」 エスター「然り。 ところが、今回のソーサリアンは余計なことをしてくれました。 ガルシスにとどめを刺さなかったばかりか、 ガルシスから<時の封土>のからくりを訊き、 あまつさえ王殺しの剣を受け取ってしまった。 私は確かにあなたがたを始末したと思ったのですが… まさか<時の封土>に彷徨いこもうとは。 あそこで死ぬはずでなかったガルシウスを斃してしまったことで、 <時の封土>に閉ざされていた時間は 世界に四散してしまいました。 もはや、ペンタウァの魔導の力は喪われたのです」 ソーサリアン「…それで、私たちにどうせよと」 エスター「なにも。 世界に闇の力は散りました。 私にも、この先は判らない―― これからは、ガルシスに統治されない闇が、 光と無秩序にまじりあう新たな世界がやってくるのです」 エスター「それも良いでしょう。 初代カーン王は、 時代によって国も変わらざるを得ないことを知っていた。 また、新たな時代が始まるのです。 ペンタウァもまた…新たな時代に向けて、 変わっていかなければならない。 ソーサリアン、あなたたちもね」 ソーサリアン「エスター、あなたは…」 エスター「ガルシウスが…解放されて、一番安堵しているのは私なのだよ。 ペンタウァは十分に発展した。 もはやガルシウスの隷属を期待せずとも、 ペンタウァは存続できようさ」 解説「いつかエスターの声は、低い男の声に変わっていた」 エスター「クーブラ=カーンである。 さらばだ、ソーサリアン。そして、ありがとう。 また…会おう」
エスター(カーン)は去っていく。
(End)