時の封土(ストーリー前半)
[1]スタート(前)地点。「ドラゴンとたたかう」の洞窟。
最初から、キングドラゴンが目の前に。
ソーサリアン「キングドラゴン…!」
無条件に戦闘開始。
キングドラゴンには勝てないが、しばらく戦い続けると…
キングドラゴンがひときわ大きなブレスを吐き出してくる。
ソーサリアン「う、うわぁぁぁ!」
画面暗転。
[2]気が付くと、ソーサリアンは深い夜の森の中にいる(本当のスタート地点)。
ソーサリアン「夢――?」
目の前では、小さな木が大木になってたちまち老樹になってしまう。
また、粉雪が散っているのに天空には星々がきらめいており、木々は狂ったように花を咲かせている。赤い稲光が奔る中、砂塵が時折、霧のように上空を行き過ぎる背景。
解説「ここはどこだろう。 どこか洞窟の中を逃げていたような記憶があるが、 なにも思い出せない」 ソーサリアン「これは――?」 解説「気が付くと、片刃の長剣をしっかりと握っていた。 自分の持ち物ではないことは確かだが、どこで手に入れたのだろう」 ソーサリアン「…こうしていても埒が明かないな。先に進もう」
[3]森の中を進んでいくと…
解説「壮年の戦士が魔物の群れに襲われている!」
魔物をすべて倒すと、戦士との会話。
戦士「敵情を視察に来たつもりが部下とはぐれてしまった。 すまぬが、足を少々捻ってしまった。 我が陣まで連れていってはもらえぬか」 解説「人に命令することに慣れた口調だ。 自己紹介もないのは、 自分を知っていて当たり前という自信のようにも見える」 ソーサリアン「失礼ですが、あなたは…?」 解説「戦士は眉を上げた。案の定、不興を買ったようだ。 しかし、戦士は思い直したように、厳かに答えた」 戦士「クーブラ=カーンである」 ソーサリアン「クーブラ=カーン――どこかで聞いた名前だが…」 カーン「さあ、参るぞ」
[4]以降、「アイテムとして」カーンを仲間に加え、森→川→断崖絶壁を超えながら、安全な場所にまで連れて行くクエスト。
解説「<元気なカーン>を手に入れた。 <元気なカーン>は、敵の攻撃を受けたり、罠にかかったり、 あるいは、ステージ通過に時間がかかりすぎると、 <弱ったカーン>→<死にかけたカーン>→<一握りの砂> へと変化していくぞ。 <一握りの砂>に変わってしまう前に、安全な地まで辿りつけ。 弱ってきたカーンには、 途中で入手できる<マッシュルーム>を与えることで、 状態を回復できる。アイテムリストをチェックしながら進め」
マッシュルームは、木の上や辿りつきにくい崖の縁などに時折生えている。
<一握りの砂>になった時点でGame Over。
◆森
「紅玉の謎」のような上下アップダウンのあるステージ。
茂みや木の洞に抜け道が用意されていたり、毒槍の罠があったりするので、注意深く探索する必要がある。
◆川
黒く濁った水が毒々しいステージ(斜め上視点で手前/奥への移動も可能)。
小舟が用意されているので乗ると、自動的に進んでいく。
解説「<あいふぉん>を左右に傾けると、船の速度を調整できるし、 上下に傾けると、手前/奥に移動できるぞ。 水中から飛び出してくるモンスターや、 渦巻きを避けながら進んでいこう。 船は一定のダメージを受けると、壊れてしまうぞ」
モンスターは船の上に乗って攻撃もしかけてくるので、適宜倒していく。
川の最後は滝になっているので、落ちる前に手前の岩棚に飛びつく必要がある。
◆断崖絶壁
縦スクロールのステージ。ジャンプを繰り返して岩棚を飛び移りながら、上に登っていく。岩棚の一部には、逆さつららもあり、落下すると大ダメージ。
また、中空からはブルードラゴンが竜巻を起こしながら襲ってくるので要注意。
[5]以上のステージを抜けると、カーンの陣営に辿りつく。
ソーサリアンとカーンを見つけると、中性的な顔立ちの女(?)が近寄ってくる。
若い女性「王よ、何処におられたのか。 護衛の騎士たちが森で惨殺されていたとの報告を受け、 心配申し上げて…」 カーン「ラファロか。 この者たちに助けられ、無事に陣営まで辿りつくことができた。 心配には及ばぬ」 女「なれど、王よ…」 カーン「おけ。 そなたら、ソーサリアン――と申したな。 ここは余の陣営だ。まずは、ゆるりと休んでいくと良い。 余は、明日の戦の準備があるゆえ、これで失礼するぞ」
カーンは足早に去っていく。
その後、女性に話しかけると…
女性「私は、金星神ラファロ。陛下には幼い頃からお仕えしているもの。 戦時ゆえ、陛下も苛立っているご様子ですが、 ご無礼はお許しください」 解説「疑問はたくさんあるが、まずは状況を掴むのが先だ」 ソーサリアン「戦時とは…その、どういうことでしょう?」 ラファロ「もちろん、ザナドゥを統治する2人の王の戦のことです。 カーン陛下は、 いよいよガルシウス王をシャングリ=ラ城まで追い詰めました。 数十年にわたった内乱も、いよいよ終わりを告げるでしょう」 ソーサリアン「(内乱…ザナドゥ…?ガルシウス王――? 我々はいったい どこへ迷い込んでしまったというのだろう?)」 ラファロ「私も、そろそろ部隊に指示を出さなくてはなりません。 東のテントにあなた方が休める場所も用意させますので、 自由にお使いください」
[6]ラファロと別れた後、陣営内の兵士たちと会話。
兵士「ザナドゥは、光の王カーン陛下と、 闇の王ガルシウスによって統治されているのだ」 兵士「光の王カーン陛下、万歳〜!」 兵士「闇王ガルシウスを斃すのだ!」 兵士「明日はいよいよ決戦だ。お前たちも早く休んでおいた方がいいぞ」 木星神「はじまりは、カーン王の<光明の都>建設の計画であったのだ。 ザナドゥの四囲は、列強が刻々と勢力を強めている。 列強の覇権に対抗するには、 ザナドゥの近代化が必要と考えられたのだ」 ソーサリアン「それと、内戦にどのような関係が…?」 木星神「性急にすぎたのだ。 光の版図が拡大することは、闇の版図を侵食すること。 都の建設によって、棲みかを逐われた闇の眷属は、 光の民を襲い始めた。 そこからは、推して知るべしであろう」 水星神「なぜ、このようなことになってしまったのか… カーン陛下もガルシウス陛下も、このザナドゥを愛する心は同じ。 ただ、進むべき道があまりに違いすぎたのだ。 カーン陛下は来たるべき時代に変化を選び、 ガルシウス陛下は因襲を優先した。 それだけのことなのだ」 ソーサリアン「話し合いは…できなかったのですか?」 水星神「何度かは対話の機会もあったのだ。 しかし、一度流された血は、容易には洗い流せぬ。 対話を…もはや民が許さなかったのだ。 民の怒りを、王は負わねばならぬ。 ガルシウス王は、いち早く光との全面対決を決心されたのだ。 戦とは、そういうものなのだ」 太陽神「決定的であったのは、 我ら七惑星の神々の決定であったのかもしれぬ。 天の星々を司る我ら七惑星神は、王たちの戦に選択を迫られた。 国家を二分する争いに、中立はもはやあり得ぬ」 太陽神「結果、カーン陛下に従ったのは、我太陽神をはじめ、 火星神、水星神、木星神、金星神の5名。 ガルシウス陛下に従ったのは、月神、土星神のみであった。 我ら神の力は、両陛下とても軽視はできぬ。 ガルシウス陛下は、その時点で決定的に追い詰められたのだ。 ガルシウス王が死戦を覚悟したのは、その時であろう」 火星神「光の王と闇の王が、互いに寄り添う時代は終わろうとしているのだ。 四囲の脅威に、今のザナドゥでは対抗しえぬ。 新たな都――<光明の都>ペンタウァは もうすぐ完成しようとしているのだ」 ソーサリアン「(ペンタウァ――ペンタウァ、だと…?)」 火星神「カーン王のもとで、今こそ新たな<剣と魔法の都>が築かれるのだ」 カーン「おぉ、お前たちか。 我が陣営に、手練れの勇者が加わってくれたことは心強い。 明日の戦いは期待しているぞ」
すべての人物/神と話し終えると。
ソーサリアン「いったい、この世界はどうなって…? 七惑星の神々は地上を歩いているし、 ペンタウァはまだできていないという… ガルシウスと、キングドラゴン=ガルシス… なにか関係があるのだろうか」
そのあと、テントに入ると…
ソーサリアン「いつのまにか、 我われも明日の戦には参加する話になっているようだ。 明日に備えて、休んでおいた方が良いだろう」
画面暗転。
[7]場面変わって、再び「ドラゴンとたたかう」の洞窟。
ソーサリアンが洞窟の中で、年齢不詳の女魔法使いと対峙している。
ソーサリアン「@$%#、あなたがなぜ…このようなことを――?」 女「あなた方は触れてはならぬものに触れてしまったのです。 &$+*/の、触れてはならぬ古の闇に… 忘れよ…といっても無理でしょう。 なれば――神の国まで秘密を抱いておいでなさい」
女から強烈な光の矢が発せられる!
ソーサリアン「う、うわぁぁぁぁ!」
画面は暗転。もとのテントの中に戻る。
ソーサリアン「夢――だったのか…?」
[8]テントから外に出ると、カーンが独り立っている。
カーン「お主らか。余は…正しいのであろうな」 ソーサリアン「……?」 カーン「余は、闇の王を――ガルシウスの滅亡を欲しているわけではない。 ただ、<光明の都>は列強の侵略を防ぐ堤防として 是が非にも必要なものなのだ。 光と闇とが寄り添うだけの平和など…、 もはや過去のものだというのに。 列強が侵攻を進めれば、 ザナドゥにはより多くの血が流れるのがなぜ解らぬ」 ソーサリアン「王よ…」 カーン「余は、ガルシウスに恨みなどない。 我が民が傷ついたこととて、 ガルシウスの真意でないことくらい解っている。 ただの一言、昔のようにすまぬ、と一言言ってくれれば… この戦は止められたのだ」 ソーサリアン「今からでも、遅くはないと思いますが…」 カーン「遅いな。 もはや余の軍は、夥しい闇の眷属を屠り、殲滅した。 奴もまた、戻れるとは思っておるまい。 余にできることは、明日、 ガルシウスの墓標を決めてやることだけだ。 …繰り言であった。往け」
[9]更に場面変わって、決戦当日。
解説「リルヴァン平原――カーン軍とガルシウス軍との最終決戦場」
クーブラ=カーンが諸将を前に演説。ソーサリアンも列席。
カーン「諸卿の努力で、 ガルシウス軍もいよいよシャングリ=ラまで追い詰めた。 我らの勝利までは、あと一歩である。諸卿の奮戦奮闘を期待する。 以上!」 兵士1「おぉぉぉぉぉ!」 兵士2「カーン王、万歳!」 兵士3「ガルシウスを斃せ!闇の眷属を追い散らすのだ!」
カーンがソーサリアンに近づいてくる。
カーン「ソーサリアンよ、卿らには城正面の指揮をお願いしたい。 そなたたちに預けられる兵は、 騎兵500、歩兵1000、槍兵500、弓兵200だ。 それぞれ100単位に部隊指揮官を任命してあるゆえ、 敵情に応じて配置してほしい」 ソーサリアン「承知」 カーン「頼むぞ」
以降では、ポーカーのようなボードが表示される(map.ppt P2)。自陣に兵士を配置した後、順次、規則に沿って兵を動かしていく。
基本は、槍兵>騎兵>歩兵>槍兵という関係にある。1ターンでひとつの兵に指示を出すことができ、兵同士がぶつかると、力関係が優先する方が勝ちというルール。
敵将を斃すとクリア。ソーサリアンが倒されるとGame Over。
[10]勝利すると…
カーン「よし、ガルシウス軍が敗走していくぞ!」 ソーサリアン「カーン王、城門が閉じられてしまう前に、我われが――」 カーン「待て!ガルシウスの引導は…余の責任である」
クーブラ=カーンがパーティに加わる。
敵モンスターが大量に徘徊している草原を斬り開きながら、城門へ。
このシーンはモンスターをザックザック斬り伏せる「無双」のような爽快感をだせれば。可能な範囲で最大限、モンスターを大量に配置できれば、と考えます。
[11]城門に入ろうとすると、地面が大きく揺れて…
ソーサリアン「おぉ…城が――!」 解説「城が崩れ、塔頂にはドラゴンの首が見えている。 城の下層部から繋がっているとすれば、 どれだけの大きさなのだろうか」 カーン「キングドラゴン=ガルシス――ガルシウスの真の姿だ。 奴も、いよいよ決戦の覚悟を決めたということだな」
城門を潜ると、背後で門が閉じてしまう。
ソーサリアン「退路が…!」 カーン「もとよりガルシウスを斃すまでは戻るつもりもなし。 退路など、もとより必要ない」
以降は、シャングリ=ラ城3層を走破していく。
[12]城第1層。
カーン「城が崩れ始めているようだ。 上層への階段が埋もれてしまう前に、先に急ごう!」 解説「画面上のカウントダウンがゼロになる前に、第1層を抜けろ。 時間が経つにつれて、地面の穴も多くなってくるので要注意だ」
画面右上にカウントダウンの時計が表示される。300秒以内に1層を抜けること。
穴に落ちてしまうか、時間を超過してしまうと(1層が埋もれ)Game Over。
[13]時間内に第1層を抜けると、大広間に出る(カウントダウンはここで終わり)
大広間では、土星神が待ち受けている。
土星神「土星神ダームである」 カーン「土星の神よ、なぜ我を見捨て、暗黒竜に手を貸されるか」 土星神「光の王よ、それは愚問というものではないか。 それよりも我は問いたい。なぜ闇を忌む。 光と闇のバランスを崩してまで、何を望むか」 カーン「忌んでいるのは闇ではない。変わろうとせぬ者たちよ。 安定を崩しているのではない。新たな発展を望むのみ、他意はなし」 土星神「詭弁なり」
[14]土星神&ガルシウスの尻尾との戦闘開始!
土星神&ガルシウス(尻尾)との戦いは、引き続き足場が崩れ、天井が落ちてくる中での戦闘となる。戦闘領域は最初は3画面分あるが、時間の経過と共に足場/天井が崩れ、移動できる範囲が小さくなってくる。完全に部屋が埋もれる前に勝利しなければならない。
足場は随時崩れる。
天井は一定時間おきに崩れ、左から半画面単位に大広間が埋もれていく。
◆土星神
土星神は4体に分身して空中を飛びまわりながら、襲い掛かってくる。それぞれが物理攻撃(黄)、毒(赤)、呪い(紫)、闇(黒)の魔法弾を撃ってくる(闇に当たると一時的に画面が暗転して敵を見失う)。
ただし、本体は「闇」を撃ってくるものだけで、他の分身には攻撃は効かない。
◆ガルシウス(尻尾)
尻尾が画面右から横なぎに襲ってくるので、こちらも避けながら戦う必要がある。尻尾は最初は1画面くらいの長さがあるが、攻撃を与えるごとに短くなっていき、完全になくなったところで勝利。
尻尾は時折ソーサリアンを絡め取り、動きを封じてしまうので要注意(地面すれすれを一定時間おきに薙いでくるだけなので、岩棚に上るか、画面左に避ければ問題ない)。
絡め取られた場合には、以下のメッセージ。
解説「<あいふぉん>を振って、ガルシウスの尻尾から逃れろ!」
iPhoneを上下に振ると尻尾の呪縛は解ける。一定時間内に尻尾から逃れなかった場合には尻尾に握りつぶされて大ダメージ。
土星神&尻尾を両方倒すと、大広間の奥にある上層部への扉が開く。
カーン「土星神よ、通らせてもらうぞ」 土星神「闇なくば光は存在しえぬ。聡明なる王にはなぜそれが解らぬか」 カーン「原因と結果をたがえるな。光ありきなのだ。 光なくば闇は存在しえぬ。しかし、その逆はない」 土星神「……」