ソーサリアンText開発者向けマニュアル(メイクリアン Flow編)
本ドキュメントは、ソーサリアンTextのシナリオ開発ツール「メイクリアン Flow」を利用するための簡易マニュアルです。ソーサリアン Textの基本的な仕様についてはここでは触れないので、合わせて以下を参照してください。
- 開発者マニュアル目次(http://d.hatena.ne.jp/sorcerian/20171221)
メイクリアン Flowとは?
ブラウザー上で動作する簡易ツールで、あらかじめ用意されたフローテキスト(後述)をもとに、ソーサリアン Textで利用できるシナリオデータの骨格を自動生成します。
http://www.web-deli.com/sorcerian/next/flow.aspx
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「開始番号」はid値の初期番号を、「番号間隔」はid値を何番おきに振るかを指定します。id番号は、あとから追加で挿入しやすいよう、最低でも10番おきなど、間隔を空けて振っておくことをお勧めします。
フローテキストの基本
フローテキストは、シナリオの流れをタブ(インデント)で表します(紙面上は、タブは全角スペースとなっています)。以下は、「新・消えた王さまの杖」の冒頭部分をフローテキストで表したものです。
プロローグ
ぼやき
凹んだ穴
ふんだ
よけた
杖をメモ
人面岩
諦めて立ち去る
斬りかかる
話を聞いてみる
やめておく
謎に挑む
*話を聞いてみる
口に手を入れる
すると…
*話を聞いてみる
石を投げつける
*話を聞いてみる
これで、「プロローグ->ぼやき->凹んだ穴->...」のようなフローを表しています。個々のシーンを表すテキスト(シーン名)は、10〜20文字程度で端的に、内容を識別しやすいものを設定しましょう。
条件分岐
条件分岐では、インデントを揃えてください。たとえば、上の例であれば、「人面岩」のシーンから以下の分岐が発生していることを意味します。
- 諦めて立ち去る
- 口に手を入れる
- 石を投げつける
エンディング
移動先のないシーンには、自動で「end="bad"」属性(バッドエンディング)が設定されます。ハッピーエンド/バッドエンドの識別機能はないので、ハッピーエンドはあとから値を書き換えてください*1。
重複するシーン
同じシーンに遷移する場合には、重複するシーンの頭に「*」を付けて、シーンの名前は一致するようにします。重複するシーンは内部的にはひとつのシーンに束ねられるので、以降のシーンを繰り返し定義しなくても済みます。
上の例であれば、「話を聞いてみる」というシーンが重複していますが、「*」の付いているシーンは、以降も同じになるはずなので省略しています。
ブロックの分割
フローテキストでは、インデントが深くなってくるとテキストが読みにくくなります。そこで、フローが長くなる場合には、フローを複数のブロックに分割することもできます。
プロローグ
ぼやき
凹んだ穴
ふんだ
よけた->
杖をメモ
人面岩
諦めて立ち去る
斬りかかる
話を聞いてみる
やめておく
謎に挑む
*話を聞いてみる
口に手を入れる
すると…
*話を聞いてみる
石を投げつける
*話を聞いてみる
この例であれば、「プロローグ〜よけた」「杖をメモ〜*話を聞いてみる」がブロックです。ブロックの間は、空行を置いてはいけません。
また、ブロック間を繋ぐには、ブロックの最後のシーンに「->」を付けてください。これでそのシーンから次のブロックの最初のシーンに接続されます。上の例であれば、「よけた->杖をメモ」となります。
メイクリアン Flowによる開発手順
ソーサリアン Textでは、以下の手順でシナリオ開発することを想定しています(あくまで一例なので、自分のやり方がある場合には、この限りではありません)。
*1:ほとんどがバッドエンドのはずなので、それで問題ないはず^^;