新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

はじめに〜クラウド時代のTRPG〜

ソーサリアン Nextの3本柱

 世界を<遊ぶ> 世界を<創る> 世界を<育てる>

  • 育てること(TRaining)
  • 演じ、遊ぶこと(Playing)
  • 世界を創り、皆がより集まること(Gathering)

ソーサリアン Nextでは、これらの柱がひとつのゲームの中で密接に絡み合い、ひとつのゲーム世界を形成していく。

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TRPGの世界では、ひとりがマスターであり続けることはない。
時として、マスターとなり、プレイヤーとなり、さまざまな役割を担い、ゲームを形成していく。

Nextの世界も同様だ。

時に、シナリオの提供者、イベントの開催者となり、時に冒険者となり、時にギルドの運営者となり、ひとりのプレイヤーがさまざまな役割を担いながら、遊び、世界を創っていくのがNextなのだ。

プレイヤーは世界を創ることでギルドを育て、ギルドを育てることで主人公たちを育て、別世界に分け入ることで、新たな世界を創る力を得られる。 [id:sorcerian:20160725]

I. 演じる

Next世界のプレイヤーキャラクターは、いわゆるレベルを持たない。戦い、守り、開拓する――さまざまな行動がそのままキャラクターの経験となっていく。

剣士や魔法使いといったクラスも持たない。剣士が魔法を使っても構わないし(もちろん能力によって向き不向きはある)、その逆もありだ。

時間 [id:sorcerian:20151120]が経過していく中で、積み重ねられた経験によって、次第と向き不向きが作られていき、キャラの特質が浮かび上がっていく――行動重視の原則が、Nextスタイルだ。 [id:sorcerian:20151207]

成長の中で得られるであろう<称号>は、そのキャラの役割を明確にし、新たなステータスを築いていくだろう。 [id:sorcerian:20160523]

世界の人々との会話は、そのままキャラクターの人格を形成していく。 [id:sorcerian:20160425] 職業要素は、冒険中の主人公とはまた違った、街の中での住人としての人格を養っていくことだろう。 [id:sorcerian:20160411]

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II. 創ること

Next世界では、作り手の想像を妨げないことを目的とする。

あらゆるジャンルのシナリオを受け入れるという意味で、GURPShttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%B9)の世界に近いかもしれない。世界観はあくまでシナリオに委ねられるもので*1ソーサリアンシステムで実現されるのはルールのみで構わない。 [id:sorcerian:20151024]

Nextで提供されるシナリオ開発環境もまた、物語の執筆を主軸に置くことになるだろう。さまざまな物語を受け入れるための機能には拘る反面、マップ/モンスターなどには一定の制約を設け、一定品質のシナリオ地盤を短時間で開発できるシンプルさを目指す。 [id:sorcerian:20160829]

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追加シナリオは、作り手に素材を提供すると共に、新たな世界のアイデアを提供する源でなければならない。

III. 育てる

Next世界のポリシーは、キャラ育成のためのさまざまな<軸>があること。

シナリオと共に拓けていく幾百幾千の種族 [id:sorcerian:20151012]、キャラを特徴づける7種のスキル(スキルそのものの種類ではない!) 、そして、武器/防具も自在に材質から刃長/幅、形状、などなど、自在にカスタマイズが可能だ。 [id:sorcerian:20160104]

これらの要素を組み合わせ、キャラクターの特性を更に伸ばし、ピーキーな性能にもっていくも良し、弱点を補いながらバランスの取れた堅実な冒険者を育成することもできる。
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そして、ギルド [id:sorcerian:20151108]。それは、プレイヤー個々人に割り当てられる冒険者集団の単位だ。世代交代によってキャラそのものは入れ替わっていく中で、ギルドを中心に、プレイヤーは成長を実感できる。

ギルドが成長することで、所属するキャラはより強く、より賢くなる。男女が結ばれ、子孫を残し、子孫はより逞しく成長していく [id:sorcerian:20160228]。
成長したギルドはより世界に影響を及ぼし、新たな世界を創造する力を得ることになるだろう……

*1:日本でも宇宙でもどんとこい、七星神と言ってながら初っ端からギリ○ャ神話的神様が出てきてしまう懐の深さというか、緩さと言うかいい加減さと言うか。世界観のない世界観がソーサリアン観である。

ソーサリアン Next提案(概要)

ソーサリアン Next想定スペック

ソーサリアンNext本体
対応ハード PlayStation Vita
配布 ダウンロード版
価格 コアエンジン:無償
  シナリオ:単体 or/and セット売りも
ジャンル サイドビューアクションRPG*1
プレイ人数 1人
統合開発環境メイクリアン*2
OS Windows 10
メモリ 8GB以上(エミュレーター利用時は10GB以上)
ハードディスク 20GB以上の空き容量
エミュレーター PlayStation Vita

Nextの方針

原作要素の再現を重視しない
  • Nextは、あくまで現代に向けたソーサリアンシステムの再構築を目指す。よって、全体としての原作らしさは追及するが、個々の要素を再現することは目的としない。
  • 本稿で考える原作らしさとは、「TRPGに根差した拡張型シナリオシステム」だけである*3
公式コンテンツとUGC(User Generated Contents)との連携
  • 公式によって提供されるシナリオは、ユーザーに対して素材を提供すると共に、シナリオ開発のアイデア、サンプルとなるものでなければならない(素材だけの提供は想定していない!*4
  • 素材単体の提供は価格的にも上限が制約されがち。「素材としても使える」シナリオであれば、より高めな価格設定が可能だろう。
  • 通常、運営期間の経過に比例して、コンテンツ消費に供給が追い付かなくなる。しかし、Nextでは公式コンテンツの拡充によって、UGCの幅が広がり、限られたコストの中でコンテンツ供給を加速度化することが望める。
シナリオ指向(至高)型の開発ツール「メイクリアン」
  • RPG自作ツールとしては、「ツクール」シリーズが老舗。
    • ツクールは何度ものバージョンアップの中で「なんでもできる」高機能化路線を進んでいる
    • 結果、共通システムの上で短編シナリオを作成するには高機能になりすぎた(=制作の難易度が高い)
  • 対して、Nextは「ストーリー執筆に集中できる<シナリオ指向開発>」をモットーに!
    • シナリオの作りやすさには徹底的にこだわるが、反面、マップ/モンスター設定は統一的なしくみ(制約)を設けることで、<マリオマーカー>以上の手軽さを優先する
    • マップオブジェクト/モンスターを配置するだけで、遊べるダンジョンを!
  • 純粋なシナリオ開発以外にも、フリーイベント/ランキング設置など、手軽さを前提にした、よりシンプルな、かつ、さまざまなユーザースキルに応じたUGCの提供手段を!
MORPGMMORPGは採用しない
  • ソーサリアンの進化系としてMORPGMMORPGが提案されることもあるが、本稿ではその立場は採らない。もともとのゲームシステムが複数人数の参加を前提としたものでないため、世界設定が同じだけで、ゲームとしてまったく別ものになってしまうおそれがあるためだ*5
  • もちろん、昨今の風潮としてネットワークの活用や、それに伴う協力型のイベントを完全に排除するものではない。ただし、あくまで補助的な役割にのみとどめる。

<Next提案が、新時代のソーサリアンの礎とならんことを……>

*1:旧来の2Dを維持するのは、ソーサリアンらしさを維持する目的もあるが、なにより素材提供も含めたユーザー制作が手軽にできること!を目的としている。

*2:ただし、マップ制作機能だけはソーサリアン Next本体にも持たせる必要があるだろう。

*3:最新技術で、新規層に向けてクラシカルなRPGTRPG)の世界を届ける!

*4:かつて「アマゾンの剣」などはAVGに特化したシナリオの可能性を示し、「戦国〜」でなんでもありの世界観を具体化し、「ピラミッド〜」ではユーティリティによるシステム拡張の可能性、「宇宙からの〜」以降ではサードベンダーとの連携、「セレクテッド〜」ではユーザーによるシナリオ拡張の可能性など、それぞれに挑戦的な試みを含んでいた。

*5:そこまでやるならば、それこそソーサリアンでなくとも良いだろう