新時代のソーサリアンを提案する

30周年を越えたソーサリアンの夢と妄想を語り続ける

深き森の魔女(ストーリー前半)

ときのじさん執筆作品

SORCERIAN for iOSシナリオコンテスト ガッツリ投稿 にて優秀賞を受賞されたときのじ(@)さんの応募作品です。ご本人の許可を頂いて、掲載させていただいております。掲載のご快諾、本当にありがとうございました!

シナリオ No.1〜5 目次
シナリオ SPECIAL No.1〜7(みんなの応募作品)目次

深き森の魔女(ストーリー前半)

スタート/フリージの森1

ナレーション
 此処は魔女フリージが管理する森。
 普段は森の動物達がのびのびと暮らす静かな森も、
 今は魔女の怒りと哀しみを表しているかのように
 何処か重たい空気が流れている。

ソーサリアン「さて…まずは魔女に会って詳しい話を訊こう」

ナレーション
 そう言ってソーサリアンが森へと踏み出した、その時!

 ※SEと共に画面がフラッシュ。
  それと同時に最後尾のキャラクターが離脱。

ソーサリアン「あぁっ!? なんという事だ…!」

ナレーション
 なんと、仲間の1人が赤ん坊へと変わってしまったではないか!
 どうやら魔女の呪いに掛かってしまったらしい。

ソーサリアン「これは困った事になったぞ…」

ナレーション
 此処まで来ていきなり帰るという訳にはいかない。
 ソーサリアンは赤ん坊となってしまった仲間を抱きかかえ、
 とりあえず魔女の家を目指す事にした。

フリージの森4・魔女の家

ナレーション
 小さな家がある。
 これが魔女の家なのだろうか。

 ※家のドアを調べる。

ソーサリアン「すみません、こちらはフリージさんのお住まいでしょうか?
       私達は金の卵を産む鶏を悪者から取り返そうと、
       ペンタウァからやって来たソーサリアンです」

ナレーション
 人のいる気配はするが、返事はない。

ソーサリアン「事件解決の為に詳しい話をお聞きしたいのですが…」

フリージ「そんな言葉が信じられるもんかい!
     私の宝物を返すか犯人を連れてこない限り、
     ソーサリアンの顔なんか見たくもないね!
     さぁさぁ、帰っとくれよ!!」

 ※SEと共に画面がフラッシュ。ソーサリアンが後方へと吹っ飛ぶ。
 (ダメージはない)

ソーサリアン「うわ!?」

ナレーション
 家の中から老婆の怒声が聞こえた後、
 ソーサリアンは見えない力によってドアから弾き飛ばされてしまった。

ソーサリアン「これはとても話なんて訊ける様子じゃないな…
       まあ、それも当たり前かもしれないけど…
       他に事情を知っている人はいないものか…」

 ※再度ドアを調べても、
  「とても話が訊ける様子ではない。
   諦めて他に何か手がかりがないか探そう」
  というナレーションが入って、家の中には入れない。

フリージの森5・花畑

ナレーション
 花畑の真ん中に少女が1人で座っている。
 後姿しか見えないが、黒いローブを着て、大きな肩掛け鞄を提げている。

ソーサリアン「おや、あんな所に女の子がいるぞ」

 ※女の子に近付く。

ソーサリアン「おーい、此処で何をしているんだい?」

女の子「キャッ…!?」

 ※女の子(ロキア)が立ち上がって振り向く。

女の子「あっ、貴方達は何者!?」

ナレーション
 少女は警戒心を剥き出しにして、木の杖をソーサリアンに向けて構えている。
 格好といい杖といい、どうやら少女は魔法の心得がある者のようだ。

ソーサリアン「驚かせてしまってすまない。
       私はペンタウァから来たソーサリアン。
       ペンタウァに掛けられた魔女の呪いを解いてもらう為に
       この森へやって来たんだ」

女の子「ソーサリアンですって…?」

ソーサリアン「ああ、そうだよ。
       金の卵を産む鶏を悪者から取り返す為に、
       魔女から詳しい話を訊こうと思ってね。
       でも、あいにく魔女には話も訊いてもらえなかったし、
       仲間は赤子になってしまうしで途方に暮れていたところさ」

女の子「…貴方達はお師匠様を…
    いえ、魔女フリージ様を助けに来てくれたの…?」

ソーサリアン「私はそのつもりだけどね」

女の子「…………」

ナレーション
 少女は難しい顔をしてソーサリアンの顔を睨みつけていたが、
 説得が通じたのかため息をついて杖を下ろした。
 どうやら争う意志は消えたようだ。

 ※少女に近付いて直接話し掛ける。

女の子「…疑ってごめんなさい。
    そうね、貴方達は酷い事をする人には見えないわね」

ソーサリアン「誤解が解けたのであればそれで十分さ」

女の子「優しいのね、ありがとう。ええと、私も名乗らなくちゃね。
    私はロキア。
    魔女フリージ様に師事する魔女見習いよ。
    此処へは薬草を摘みに来たの」

ソーサリアン「そうか、君は魔女見習いなのか。
       あっ、それなら君はフリージさんに会えるという事だよね?」

ナレーション
 ソーサリアンの言葉にロキアは顔を曇らせ、首を力なく横に振った。

ロキア「いいえ。貴方達も知っていると思うけど、
    お師匠様は金の卵を産む鶏を奪われて
    人間不信になってしまわれたわ。
    だから今は私でもお師匠様にお会いする事が出来ないの…」

ソーサリアン「そうだったのか…」

ロキア「ねえ、お願いだからお師匠様を助けて! 私も貴方達に協力するわ!」

ソーサリアン「ああ、勿論そのつもりさ。
       …ただ、赤子になった仲間を危険に晒す訳には…」

ロキア「その子なら私が此処で預かるわ。
    大丈夫、魔物達はこの花の匂いが大嫌いだし、
    時々見掛ける男達も此処までは来ていないから」

ソーサリアン「それは助かるよ。では、よろしく頼むよ」

ナレーション
 ソーサリアンは○○(キャラクター名)をロキアに預けた。

ソーサリアン「そうだ、君が見掛けたという男達って?」

ロキア「貴方達みたいな格好をした人達よ。
    何処から出入りしているのか分からないんだけど、
    最近森の中を歩いているのを見掛けるのよね」

ソーサリアン「私達のような…という事は、
       私達の他にこの森へ来ているソーサリアンがいるのか、
       もしくは今回の事件の犯人と関係があるのかもしれないな」

ロキア「えぇ、だから私もあの男達が何者なのか調べたいんだけど、
    お師匠様から森の奥は危険だから行っちゃ駄目だって
    昔から言われてて…」

ソーサリアン「よし、それなら私達が調べよう。
       同志なら心強いし、
       犯人であれば捕まえなくてはいけないからね」

ロキア「ありがとう、ソーサリアンさん!
    もし何か困った事があったらいつでも聞きにきてね」

フリージの森9

 ※向かい側から男がゆっくりと歩いてきて、道の真ん中に座る。
 ※男A(盗賊A)を調べる。

ナレーション
 男からは酒の臭いがする。どうやら酔っているようだ。

ソーサリアン「もし、アンタは何者だ?」

男A「あー?
  ヒック、そりゃあお前、泣く子も黙るペンタウァの勇者様だよ。
  なーんてな、ヒック!」

ソーサリアン「その勇者様がどうしてこんな所にいるんだい?」

男A「そんなの、酒を飲んでるからに…ヒック、決まってんだろぉー。
  しっかしよぉ、あの『合言葉』ってのが…どうにも面倒でいけねぇ…や…
  ぐごー」

ナレーション
 男はそのまま眠ってしまった。

 ※もう一度話し掛ける。

ソーサリアン「おい、『合言葉』とは何の事だ?」

男A「なんだよ、うるせぇなぁ…そんなの…
  『闇夜の狼 昼間の勇者 偽るは光 真は闇なり』に…
  決まってんだろぉ…ぐごごー」

ナレーション
 男は再び眠ってしまった。

フリージの森11

ナレーション
 草木が複雑に茂っていて行き止まりになっている。

 ※『合言葉』を聞く事によってフラグ成立。
  フリージの森11(盗賊のアジト入り口)に行けるようになる。
  それまでは何の変化もなく、通る事も出来ない。
 ※画面端を調べる。

ソーサリアン「おや、此処だけやけに木の葉が落ちているな…」

ナレーション
 茂みを掻き分けて中を覗くと、奥まで続く細い道を発見した。

 ※以後は通り抜け可能になる。

フリージの森11・盗賊のアジト入り口

 ※洞窟前に立っている男二人(盗賊B、盗賊C)に話し掛ける。

男B「おう、見ねぇ顔だな。新入りか?」

ソーサリアン「…ああ、顔見せはこれが初めてになるな」

男C「そうかいうかい、まあせいぜい頑張ってくれや。
  んじゃあ仲間なら合言葉も当然知ってるよな?」

ソーサリアン「闇夜の狼 昼間の勇者 偽るは光 真は闇なり」

男C「よし合格だ!」

男B「次は証を見せてみな」

ソーサリアン「…? あ、ああ、それは落としてしまってな…」

男B「そいつぁいけねぇな。
  それがなきゃアジトに入れちゃいけねぇって徹底する事になったんでな、
  入りたきゃ探してこい」

 ※『盗賊の証』がない状態で再度話し掛けると
  「わりぃがこれも規則なんでな」と言われて先に進めない。

フリージの森9

 ※男A(盗賊A)に話し掛ける。

男A「ぐごー…んあ? 証って何だ、だって?
  そうさ、あれがなきゃあアジトに帰れねぇんだよ…
  俺のは…あの馬鹿鳥に盗まれちまったしな…くそー…ぐがー」

ナレーション
 男は再び眠ってしまった。今度は深い眠りのようで、起きる様子はない。

フリージの森5・花畑

 ※ロキアに話し掛ける。

ロキア「え、この辺りに物を盗む鳥がいないかですって?
    …そうね、最近幾つか新しい巣を見掛けたから、
    巣の材料を集めているのかもしれないわ」

ロキア「新しい巣は『お師匠様の家の反対側』と
   『此処から真っ直ぐ東に行った突き当り』と
   『すぐ其処の道を行った先』の木にあったわよ」

ソーサリアン「ありがとう、巣を調べてみるよ」

ロキア「どういたしまして。
    あっ、中には気性の荒い鳥もいるから気を付けてね」

フリージの森2

 ※当たりの巣がある場所(他の2箇所の巣は調べても『木屑や羽毛があるだけで証らしき物は見当たらない』と表示される)
 ※巣を調べる。

ナレーション
 巣の中を調べていると、急に上空から2羽の大きな鳥が襲い掛かってきた。

 ※『怪鳥』との戦闘。撃破後にフラグ成立。

ナレーション
 落ち着いて巣を調べてみると、キラキラと光る金属製のバッジを見付けた。
 表面には狼のレリーフが彫られている。
 『盗賊の証』を手に入れた!

 ※『盗賊の証』入手。

フリージの森11・盗賊のアジト入り口前

 ※男B(盗賊B)か男C(盗賊C)のどちらかに話し掛ける。

男B「おう、証は持ってきたか?
   ……よし、入っていいぞ! 今度は証をなくすんじゃねーぞ!」

 ※以後は盗賊のアジトに出入り出来るようになる。

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