はじまりのゼロ FS 「時飛びし亡国の戦人達」(ストーリー後編)
共同執筆作品(ときのじさん担当)
SORCERIAN for iOSシナリオコンテスト ガッツリ投稿 にて入賞したときのじさん(@toki_s1)、Salvadorさん、リオ(@yy7512)による共著作品です。共著にご賛同&ご協力頂いた皆さま、本当にありがとうございました!
シナリオ No.1〜5 目次
シナリオ SPECIAL No.1〜6(みんなの応募作品)目次
- 冒険の書/シナリオデータ:[id:sorcerian:20130402]
- 導入ストーリー:[id:sorcerian:20130430]
- FS「時飛びし亡国の戦人達」:[id:sorcerian:20130530]
- 冒険の書/シナリオデータ:[id:sorcerian:20130530]
- ストーリー(前編):[id:sorcerian:20130630]
- ストーリー(中編):[id:sorcerian:20130730]
- ストーリー(後編):[id:sorcerian:20130830]
- SS「五稜郭炎上」:[id:sorcerian:20140114]
はじまりのゼロ FS「時飛びし亡国の戦人達」(ストーリー後編)
夢の中
ナレーション 魔導士(同行者の名前)と共に空間の歪みに飛び込むと、 再び意識が遠退いてゆく……。 ※画面暗転。 ※BGMが「THE CHOICE IS YOURS(ユーティリティ)」に変わり、 エティスが浮かび上がる(ユーティリティのメインメニューのイメージ) エティス「儂らは<絆人>と呼ばれる者、 いや、そう呼んでくれる者も少なくなった今では、 『呼ばれていた』者かの。 散逸する<物語の断片>を僅かに記憶と伝承によって繋ぎ止め、 <混沌>の浸食を防いでおる、滅びゆく世界の徒花よ。 かつては<絆人>も世界のあちこちを旅しておったものだが、 このところは、とんとその姿を見かけなくなってしもうた。 世界と共に<混沌>に呑みこまれたのであろうなぁ… 今となっては、はたして何人が生き残っておるものか」 ※エティスとBGMがゆっくりとフェードアウトする。 完全に消えたところで、 自動的にシャングリ=ラ城へと転移させられる。
シャングリ=ラ城・一層
※画面が元に戻る。
魔導士「ふぅ、無事に着いたようじゃな。 ん? 小難しい顔をしておるが、大丈夫かのぅ?」 冒険者「は、はい。またエティスさんからの干渉がありまして…」 ナレーション 空間の歪みに飛び込んだ直後、再びエティスからの干渉があったこと、 そして<絆人>の話を聞いたことを話した。 魔導士「エティス殿もマメじゃのぅ。 ああ、そうじゃ。もう解っているとは思うが、 ワシも、あとの二人も<絆人>じゃよ。 皆必死になって<物語の断片>を繋ぎ止めようと動いておったがの、 今では何人の<絆人>が生き残っておるかは、 ワシらも把握出来ておらぬのじゃ…。 少なくなったのは、確かだがのぅ…」 冒険者「……」 魔導士「おっと、湿っぽい話をして悪かったのぅ。 …さてと、既にワシらはシャングリ=ラ城の内部におるが、 其処彼処は<混沌>に侵食され、 イリアスンにもその一部が流れ込むほどじゃ。 この場を流れる『気』は<混沌>に汚染され、 時間が経てば癒える傷や疲労も、 此処では永久に癒えることはないじゃろう。 この老いぼれ、 お前さんの足手まといにはならぬようにしなければな。 ふぉふぉふぉ」 冒険者「そんな…私の方こそ△△さん(魔導士の名前) にご迷惑を掛けないように努めます」 魔導士「ふふ、互いに気をつけねばな。 ワシの特殊技能が必要な時は、遠慮なく言っておくれ」 冒険者「解りました。では、カイロスの歯車を注意深く探しましょう」 ナレーション 魔導士の特殊技能を使用したい時は、 魔導士に<魔導石>の魔法使用設定をONにすることで 特殊技能を使うことが出来ます。 特殊技能を使用しない時は、 <魔導石>の魔法使用設定をOFFにしてください。 ※一層〜二層まで、所々に漂っている<混沌>に触れると 5ダメージほど受けます。 ※ランダムで配置される瓦礫を調べると、 <ハーブ(ランダムで一種類)>、<宝石の欠片>、<無傷の宝石>、 そして低確率(5%)で<竜爪石の欠片>の内のどれかが入手出来る。 この瓦礫調べは強制ではない為、調べずに進んでも良い。 ※二階へ進む。
シャングリ=ラ城・二層
※ランダムで配置される瓦礫を調べると、<ハーブ(ランダムで一種類)>、<宝石の欠片>、<無傷の宝石>、そして低確率(5%)で<竜爪石の欠片>の内のどれかが入手出来る。この瓦礫調べは強制ではない為、調べずに進んでも良い。
※二層に上がってからすぐに魔物の断末魔のSEが鳴る。
冒険者「な、なんだ!?」 魔導士「うっ、酷い臭いじゃの…」 ※足元に倒れている魔物A(ミノタウロス)の死骸を調べる。 ナレーション 魔物は既に息絶えている。 死んで間もないのか、石床に広がる血は固まっていない。 魔導士「ふぅむ、これは一刀のもとに斬り捨てられたようじゃな…。 見よ、この切り口を。得物も相当切れ味が良いようじゃが、 この致命傷は迷いのない洗練された剣技が合わさって 初めて可能となるものじゃ。 どうやらこの城には、相当の手練がおるようじゃのぅ…」 冒険者「魔物を斬った相手とはいえ、 これだけの情報じゃあ敵なのか味方なのかも分からないですね。 油断しないよう、更に気を引き締めないといけないな」 ※進んだ先にいる倒れた魔物B(ミノタウロス)を調べる。 ナレーション 魔物は息絶える寸前のようだ。 口からは血泡を吐き、白目を剥いて全身を痙攣させている。 ※三階への階段が見える位置まで進んだところで、 謎の男が三階へと去ってゆく姿を目撃する。 魔導士「あっ、あやつは…!!」 冒険者「△△さん(魔導士の名前)、あの男を知っているんですか!?」 魔導士「あぁ、ワシの見間違えじゃなければ、 ワシはあの男を知っているよ…知っているとも…。 あの男であれば、 倒れ伏した魔物の精確無比な切り口にも合点がいく。 しかし、何故あの男が此処に…?」 ※魔物の咆哮のSEが鳴る。 ナレーション 突然、魔物の咆哮が部屋全体を震わせた! 地響きのような音を立て、 外壁に開いた穴から無数の魔物が入り込んでくる! ※壁の穴(三箇所)から、ミノタウロスとイビルアイと死霊が 一斉に襲い掛かってくる。 魔物は各種類10頭ずつ出現する。 全て倒すと経験値を入手し、再度魔物が湧くことはない。 全て倒すと経験値を得る。 ナレーション ○○EXPを入手! 冒険者「はぁ…何とか生き延びた…」 魔導士「きっと同属の血の臭いや叫びに反応して襲ってきたのじゃろう…。 まったく、面倒事を押し付けてくれるわい…」 冒険者「そういえば、混戦の前にあの男について 何か言い掛けていたようですが…?」 魔導士「いや、これは直接あの男に話を訊いた方が良いじゃろう。 ワシもあの男が何故此処にいるのか、とんと検討がつかぬのでな…」 冒険者「解りました! あの男を追いましょう!」 ※三層へ進む。
シャングリ=ラ城・三層
※部屋の中央に謎の男が背を向けて立っている。傍らにはオーラの漂う剣が石床に突き立てられている。
※謎の男から8歩分離れた距離まで来ると、自動的にイベントが始まる。
謎の男「ほぅ、此処に俺以外の人間が来るとはな」 ※謎の男が振り向く。 魔導士「!! やはりローデシアの将、ガウェイン=ジェレントだったか!!」 ガウェイン「おや、こんな辺鄙な所で奇遇ですな、ザールの魔導士殿。 あれから十年経った筈ですが、 相も変わらずご健在で己が目を疑いましたぞ」 魔導士「それはワシとて同じよ。 お主もあの頃と変わらず美丈夫で妬いてしまうわい」 ガウェイン「それはそれは。 かのご高名なザールの魔導士殿から賞賛を頂けるとは、 私も男としてはまだ捨てたものではないということですかな。 はははっ」 魔導士「…さて、挨拶はこれぐらいにしようかの。 ワシらもそう時間に余裕がある訳でもないのでな」 ガウェイン「久方振りの再会を喜び合うことが出来ないのは些か残念ですが、 まぁ、仕方ありませんな。 顔見知り同士の再会劇など、 他者にしてみれば退屈な寸劇のようなものでしょうから。 …それで、ザールの魔導士殿は何の情報をご所望か?」 魔導士「話が早くて助かるのぅ。して、お主は<絆人>か?」 ガウェイン「否。俺はただの<彷徨い人>に過ぎぬ」 冒険者「さまよい、びと…?」 ガウェイン「そうだ。俺は<混沌>に呑まれ、己の意思など微塵も関係なく、 この<物語の断片>に飛ばされた。 俺はこれでも既に七回は死に、再生されてきたのだよ。 この切り離された世界の終わりと始まりに合わせて、な」 魔導士「なんだと…!? だ、だが、何故その事実に気付いたのだ!?」 ガウェイン「五人目の俺が偶然にもこの城に辿り着き、 この剣に触れたからさ。 否、正確にはこの剣が宿す英雄王の<魂> と言った方がいいだろう。 この世界の真理といい、脳裏に流れ込む俺の死に様といい、 最初は何の冗談かと思ったがな。己の正気も疑った。 だが、王の魂に触れた影響か、俺は死ぬ以前の記憶を 保持した状態で再構成されるようになったからな、 再び王の魂に触れた俺は、六人目にしてようやく 全ては事実であり、真実でもあると悟ったのだ」 魔導士「英雄王……剣……。 そうか! その魂がザナドゥの王クーブラ=カーンであるのならば、 その剣は…!」 ガウェイン「王殺しの剣<ムラサメブレード>」 魔導士「やはりか…! かつて暗黒竜を貫き、だがしかし、行方知れずであった幻の剣… まさか此処でお目にかかれるとは、 ワシも思っておらなんだわ…」 ガウェイン「それは俺とて同じことよ。 まったく、 時の流れが行く先には何があるのかなど分からぬものよな。 遥か昔の伝承にしか登場せぬザナドゥに飛ばされ、 幾度も死滅と再生を繰り返し、 行方知れずであった伝説の剣に触れ、そして、 この世界の真理を知る者とこうして語らいでいるのだからな」 冒険者「そ、それなら… それなら共に<物語の断片>を現世に繋ぐ方法を探しませんか!?」 魔導士「お前さん、急に何を…」 冒険者「聞けば貴方の境遇は私に似ている。 私も自分の意思でこの世界に来た訳ではなく、 <混沌>に呑みこまれて此処に飛ばされてきたようなものなのです」 ガウェイン「ほう、お前も<彷徨い人>か。 だが、お前も魔導士殿も この世界の真理を知っているようだが?」 魔導士「……ワシと仲間が教えたのじゃよ。 <物語の断片>の力を解放する為に、 神が作り賜うた次元を超える装置を使い、御主が生きる時代から 跳躍してきた、このザールの老いぼれが、な」 ガウェイン「なるほど、道理で」 冒険者「貴方がこの世界に飛ばされ、 その剣に出会ったのも何か意味があるに違いないんです! ですから……」 ガウェイン「フッ…『意味』か。 そうだな、俺がこの場に立つ『意味』は唯一つ」 ※ガウェイン、剣を引き抜いて主人公達に向かって突き付ける。 ガウェイン「お前と闘うことだ!!」 冒険者&魔導士「なっ…!?」 ガウェイン「ローデシアの将ガウェイン=ジェレント、推して参る!!」 ※BGMが専用曲に変わり、ガウェインとの戦闘開始。 ※特殊攻撃『一閃』:ムラサメブレードを鞘に収めて 居合い前の状態になると、ガウェインの周囲に結界が張られて 物理/魔法攻撃が一切効かなくなる。 その状態から一定時間が経過すると、画面が薄暗くなり、 圧縮された剣気を放つ『一閃』が発動する。 『一閃』は上段・中段・下段の高さからランダムに 5発ほど剣気(衝撃波)剣気が飛んで行く。 その衝撃波の内の1つが『状態異常:呪い』の効果を持っている。 (例:上段2発、中段1発、下段1発。その中のどれかが呪い付き) 『一閃』発動後、ムラサメブレードが再び力を取り戻すまで 『一閃』は使用出来なくなる。 ※ガウェインに勝利後、経験値を得る。 ナレーション ○○EXPを入手! ※画面暗転。 ガウェインと冒険者が部屋の中央にいる状態で画面が元に戻る。 ※BGMも元に戻る。ガウェインはムラサメブレードを手放した状態で、 その場に膝を着いている。 ガウェイン「ぐっ…。一戦交えるまではとんだ甘ちゃんかと思ったが… ふふっ、なかなかどうして悪くない…」 冒険者「どうしてですか…? どうしていきなりこんなことを…」 魔導士「御主、わざとこちらを嗾けたな?」 ガウェイン「…ザールの魔導士殿には見透かされていたか。 やはり武人が役者の真似事などするものではないな」 魔導士「やはりそうか…」 冒険者「えっ?」 ガウェイン「<物語の断片>を繋ぐ試みなど、お前に言われるまでもなく、 六人目と七人目の俺が当に試していたのだよ。 だが、俺がそれを果たすことが出来なかったのは、 見ての通りだ。 王の魂曰く、その役割を果たすのは俺ではないとのことだが… ま、そう言われても試してみたくなるのは、 人の子故の好奇心というものよ」 魔導士「つまり、御主はその剣に…否、 その魂に選ばれし者を待っておったのじゃな?」 ガウェイン「ああ。有り体に言えばそういうことになるな」 ナレーション ガウェインは冒険者の顔をじっと見据えた。 ガウェイン「俺は、お前が此処に来るのを待ち、この世界の… 否、ペンタウァの命運を託すに相応しい者か否か試したのだ。 時を飛びし<冒険者>よ」 魔導士「まさか、この者がそうだったとは!?」 冒険者「あ、貴方が出来なかったことを、この私が!?」 ガウェイン「なんだ、ザールの魔導士殿まで素っ頓狂な声を出して。 薄々は気付いていたのでは?」 魔導士「むうう…確かに常人とは違う気質とは思っておったがな」 ガウェイン「そうか、そうか。 これが一戦交えた者とそうでない者の違いやもしれぬ。 俺は直接刃を交え、 その瞳に宿る闘志を見て確信したのだからな。 それに、王の魂もまるで旧知の戦友と再会したかのように 打ち震えていた。力を御するのには少々骨が折れたぞ」 ナレーション ガウェインは冒険者にムラサメブレードを差し出した。 ガウェイン「お前達は英雄王の魂に選ばれし者。 このムラサメブレードを手にするに相応しいのは、 お前達なのだ。 さあ、持ってゆけ。そして、英雄王の魂と共に進め!」 ※ムラサメブレード入手。 ナレーション 冒険者は、緊張した面持ちで『ムラサメブレード』を受け取った! それと同時にクーブラ=カーンの記憶、ザナドゥの記憶、 ペンタウァの記憶、この世界の記憶が一気に脳裏に流れ込み、 思わずその場に倒れそうになるが、歯を食いしばって踏み止まる。 魔導士「だ、大丈夫か…!?」 ナレーション 刀身を鞘から抜き放つと、自然と身体が動き、 ムラサメブレードを天へと翳す形になった! 大きく息を吸い込み、脳裏に浮かんだ一節を声高らかに詠唱する! 冒険者「異空を漂いし世界の断片よ、お前はまだ消え去るべき時ではない! 悪しき竜の力によって封印されし力を、今ここで解放せよ!!」 ※画面が目映く点滅し、漂っていた霧が吹き飛ぶ。 ナレーション ムラサメブレードを再び鞘に収め、二人に向き直った。 冒険者「これで…これで良かったのでしょうか?」 ガウェイン「ああ。よくやってくれたな、感謝する」 魔導士「おぉ…おぉお…<混沌>が消え失せ、世界の息吹を感じる…! これこそが、これこそがワシらが望んでいたものじゃ…!! ありがとう、ありがとうよ…!!」 冒険者「いえ、私はこの剣が導くがままに己が身を任せただけで、 私自身は突然流れ込んできた膨大な記憶の数々に 頭がクラクラしますし、 私が世界を繋いだという実感があまりなくて」 魔導士「謙遜などしなくてもいいのじゃよ。 お前さんが命運を託され、<物語の断片>を無から救ったのは、 紛れもない事実なのじゃからな」 ガウェイン「そうだ。それに顔付きも先程とは見違えるほど良くなった。 己が持つ力、そして勇敢なる魂に自信を持つといい」 冒険者「そんな…私は皆さんが仰るほど優れた人間では…」 魔導士「何を遠慮しておるのじゃ! 誰がなんと言おうとも、お前さんは勇敢なる者じゃよ! 異論は一切認めんぞ!!」 冒険者「あ……ありがとうございます!!」 ガウェイン「ああ、そうだ。ザールの魔導士殿」 魔導士「なんじゃ? まさか、まさか、ローデシアの将がこの感動的な場面で 水を注すなんて無粋な真似をするのではあるまいね?」 ガウェイン「ははは、ご冗談を。 私はただ、貴方がお探しの物を返し忘れては 困ると思いましてな」 ナレーション 不敵な笑みを浮かべたガウェインが懐から取り出して見せたのは、 まさしく<カイロスの歯車>だった! 魔導士&冒険者「そ、それはーッ!?」 ガウェイン「この城に住み着いた魔物が持っていたのを見付けましてな、 物珍しさにこうして懐に入れておいたのですよ。 なにせ、八回目の生で初めて見掛けた物でしたからな、 はははっ」 魔導士「ううーむ…何か物凄く釈然としないし複雑な心境じゃ…。 だが、この湧き上がる感謝の気持ちは本物じゃよ。 ありがとうな、ガウェイン殿」 ガウェイン「いえいえ。ザールの魔導士殿がそうしおらしいと、 私も些か落ち着きませんでな。 貴方にはいつまでも御歳の割りに血気盛んな賢人で あって欲しいのですよ」 魔導士「何か引っ掛かる物言いじゃが、 素直に賞賛として受け取っておこうかのぅ」 ナレーション 二人のやり取りに頬を緩めていると、急に身体が光の粒子に包まれ始めた! だが、脳裏に響く声に導かれる<冒険者>の表情は落ち着いていた。 その表情を見た二人も、これが何であるかを悟って落ち着きを取り戻す。 冒険者「私が<物語の断片>にいる理由、それが今、解りました」 魔導士「……そうか。行ってしまうのじゃな」 冒険者「はい。どうやらこの剣が私を導いてくれるようですから、 心配はなさらないでください」 ※以下の魔導士の台詞・貰えるアイテムは、 連れてきた魔導士によって異なる。 ザムルの場合「ははっ、お前さんのことじゃ。 ワシは何も心配してはおらぬよ。 ほら、これを持っていきなさい。お守り代わりじゃよ」 エルフィンの場合「ほっほ、生意気を言うようになったのぅ。 だが、それでいいのじゃ。 ほれ、これを持っていくといい。美味いぞ」 グラハンの場合「ごほっ…。まあ、そう言われても少々心配だが、 お前さんなら大丈夫じゃろう。 これを渡しておくからのぅ、いざという時に使うのじゃぞ」 ※ザムルの場合は『新緑のアミュレット』、 エルフィンの場合は『イリアスンサンド』、 グラハンの場合は『ザールの秘薬』が貰える。 冒険者「わぁ、ありがとうございます!」 ガウェイン「魔導士殿も存外甘いものだ。 ……<冒険者>よ、 お前は使命を課せられたことに後悔はないか?」 冒険者「正直なところ、不安はあります。 私にこんな大業が成し遂げられるのかどうか。 ですが、それは後悔などではありません。 何故ならば、今は不思議と心は穏やかで、 かつて経験したことがないほどの勇気と使命感に 満ち溢れているのですから!」 ガウェイン「フッ…やはり良い目をする。もう言葉などいらんな。 ……往くがいい」 冒険者「はい!!」 ※画面が真っ白になる。 ナレーション 冒険者の返事が合図となったかのように、 光の粒子が辺りを埋め尽くし…そして。
※以上、FS終了。